[ITパスポート試験]分析手法(散布図・特性要因図)[無料講座・例題付き!]
今回はITパスポートにおける分析手法の中で、散布図と特性要因図について学習していきましょう。
業務分析手法
前回、業務分析を行う際に出てきた図としてパレート図を紹介しました。
それ以外にも分析を有効に行うための図はたくさん存在しており、ITパスポートではパレート図同様に頻出なのが散布図と特性要因図になります。
それぞれどのような図なのか、何を分析するのかを見ていきましょう。
散布図
二つの項目の相関関係を調べるために用いる図を散布図と呼びます。
相関関係とは関連性や影響度合いのことを差しています。
散布図では、関連があると思われる二つの項目を縦軸、横軸にそれぞれ取って、収集したデータをグラフ上にプロットします。
座標軸上にプロットした点のばらつき具合から、二つの項目の相関関係の有無や強さを見つけます。
図はx軸y軸それぞれにデータを取った図です。
xの値が増えるにしたがって、yの値も大体大きくなっていることが分かります。
この場合、xとyの間には正の相関があると言えます。
逆に、xを増加させるに伴ってyが減少する場合、負の相関があると言えます。
データの分布に規則性が無い場合は、二つの要素の間に相関が無いと言えます。
特性要因図
発生している問題の特性に対して、影響を及ぼすと考えられる要因の関連を整理し、これを体系的にまとめた図を特性要因図と呼びます。
要因の整理をして、問題の本質を分析するために使用します。
特性要因図は魚の骨のような形になることから魚骨図やフィッシュボーンダイアグラムとも呼ばれます。
分析手法(散布図・特性要因図)・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
2種類のデータの関係性を表すことを目的として用いるものはどれか。(H.24/秋)
ア 決定表
イ 散布図
ウ 特性要因図
エ パレート図
問2
ソフトウェアの設計品質には設計者のスキルや設計方法,設計ツールなどが関係する。品質に影響を与える事項の関係を整理する場合に用いる,魚の骨の形に似た図形の名称として,適切なものはどれか。(H.26/春)
ア アローダイアグラム
イ 特性要因図
ウ パレート図
エ マトリックス図
解説(クリックで展開)
分析手法(散布図・特性要因図)・まとめ
今回は散布図・特性要因図に関する内容を学習しました。
それぞれの図が何を表しているかをしっかりと理解したうえで覚えるようにしましょう。
次回はレーダチャートとヒストグラムについて学習します!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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