ビジネス用語解説[ITパスポート講座]
今回はITパスポートにおけるビジネス用語を学習していきましょう。
ビジネス用語
ITパスポートでは〇〇〇の意味は?といった問が非常に多いです。
例えばSCMであれば原材料から顧客への製品の一連の流れになりますが、英語で表すとSupply Chain Managementとなります。
このSupply Chain ManagementをそれぞれSupply = 供給、Chain = 連鎖、Management = 管理 の様に意味を押さえたうえで理解してしまえば忘れにくくなります。
ビジネスシステム
最初に、ビジネスに用いるシステムの名前や技術を紹介していきます。
- CRM(Customer Relationship Management)・・・IT技術を利用し、顧客の維持や関係の強化を図る仕組みのことです。
- ERP(Enterprise Resource Planning)・・・企業全体の経営資源を有効にかつ総合的に計画・管理り、経営の強化を図る事です。
- POS(Point of sale system)・・・スーパーマーケットやコンビニのレジで商品の販売時に商品名や数量、金額をバーコードリーダーなどを通して収集し情報を管理することで役立てることです。
- SCM(Supply Chain Management)・・・原材料の調達から製造、流通、販売、顧客へとの流れを管理士、全体の最適化を図る事です。
- SFA(Sales Force Automation)・・・営業活動にIT技術を活用し、営業効率と品質を向上させることで、売り上げや利益の大幅な増加や顧客満足度の向上を目指します。
- TOC(Theory Of Constraints)・・・一連のプロセスにおいて、ボトルネックの解消によりプロセス全体の最適化を図ることを目的とする考え方で、制約理論とも呼ばれます。
- クラウドファンディング・・・インターネットなどを利用し、ある目的を持った人や企業が資金を調達する仕組みです。
- グループウェア・・・メールやスケジュール、掲示板など、複数人で仕事を行うために役に立つツールです。
- トレーサビリティ・・・追跡可能性とも呼びます。生産や流通の過程を履歴として残し、消費者が後から確認できるシステムです。
- マイナンバー・・・日本国民1人1人に付与される番号で、社会保障や税、災害対策などにおいて効率的に情報を管理する目的で発行されました。
- ロジスティクス・・・調達や生産、販売といった広い範囲を考慮に入れたうえでの物流最適化を目指す考え方です。
エンジニアリングシステム
製造業などで用いられているシステムをエンジニアリングシステムと呼びます。
- AI(Artifical Intelligence)・・・コンピュータが膨大なデータから学習を行い、人間の脳の様に成長する過程を実現しようとする試みのことです。
- CAD(Computer Aided Design)・・・機械部品や建築等、さまざまな分野で利用されている設計支援ソフトです。別名コンピュータ支援設計とも呼びます。
- CAM(Computer Aided Manufacturing)・・・CADによって生成されたモデルから、直接自動的に作成する技術の総称です。和訳でコンピュータ支援製造とも。
- CIM(Computer Integranted Manufacturing)・・・開発から製品設計、部品や資源の調達、加工や組み立てなどすべての製造にかかる一連の工程と、それらに関連する情報を総合的に管理します。コンピュータ統合生産システムとも呼びます。
- FMS(Flexible Manufacturing System)・・・一つの生産設備や、一つの生産ラインで複数の製品を生産することが可能な仕組みのことです。
- MRP(Material Resource Planning)・・・生産計画を立案する際に資材の所要量を見積もる手段です。日本語訳は資材所要量計画です。
- コンカレントエンジニアリング・・・製品の企画から設計、生産などの各工程をできるだけ並列に行い、全体の期間を短縮する方法になります。
- スマートグリッド・・・電力の流れを供給側と需要側双方から制御し、電子通信技術を利用して最適化する送電網です。
- ロボティクス・・・制御工学を中心として、センサ技術や機械機構学などを統合して、ロボットの設計や製作を行う研究のことです。
e-ビジネス
インターネットを利用したe-ビジネス関連の単語も覚えておきましょう。
- BtoB(Business to Business)・・・商取引のうち、企業間取引のことです。例えば素材や部品のメーカーは仕入先も販売先も企業なのでBtoBに該当します。
- BtoC(Business to Consumer)・・・商取引のうち、企業と一般の消費者(コンシューマ)との取引のことです。有名企業で言えばamaz〇nなどが挙げられます。
- CDN(Contents Delivery Network)・・・コンテンツの配信を行う運営側がエンドユーザに対して効率よく安定してコンテンツを提供できる仕組みです。
- EC(Electronic Commerce)・・・電子商取引のことを指します。インターネットなどを利用して契約や決済を行う取引全般です。
- EDI(Electronic Data Interchange)・・・電子情報交換を指します。商取引に関する情報を企業間で電子的に交換する気組で、標準化したフォーマットを主に用います。
- SEO(Search Engine Optimization)・・・検索エンジン最適化のことで、GoogleやBing等の検索結果で上位に表示させる手法です。
- オプトイン・・・事前に配信の許可を得てメールなどを配信する方式です。
- オプトアウト・・・事前に配信の許可を得ず、メールなどを配信する方式です。迷惑メール対策関連の改正法により、平成20年以降は配信方式がオプトインへと遷移しました。
ビジネス用語・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
SCMシステムの説明として,適切なものはどれか。(H.27/秋)
ア 企業内の個人がもつ営業に関する知識やノウハウを収集し,共有することによって効率的,効果的な営業活動を支援するシステム
イ 経理や人事,生産,販売などの基幹業務と関連する情報を一元管理し経営資源を最適配分することによって,効率的な経営の実現を支援するシステム
ウ 原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム
エ 個々の顧客に関する情報や対応履歴などを管理することによって,きめ細かい顧客対応を実施し,顧客満足度の向上を支援するシステム
問2
CAMの導入効果として適切なものはどれか。(H.24/秋)
ア コンピュータを利用して工作機械を制御することで,製造作業の精度や効率を高める。
イ コンピュータを利用して生産に必要な部品の時期と量を計算することで,発注の効率を高める。
ウ コンピュータを利用して設計中の製品の性能について条件を変えながらシミュレー卜することで,開発の効率を高める。
エ コンピュータを利用して立体的な形状を見ながら設計することで,設計作業の品質や効率を高める。
問3
SEOに関する説明として,最も適切なものはどれか。(R.1/秋)
ア SNSに立ち上げたコミュニティの参加者に,そのコミュニティの目的に合った検索結果を表示する。
イ 自社のWebサイトのアクセスログを,検索エンジンを使って解析し,不正アクセスの有無をチェックする。
ウ 利用者が検索エンジンを使ってキーワード検索を行ったときに,自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させるよう工夫する。
エ 利用者がどのような検索エンジンを望んでいるかを調査し,要望にあった検索エンジンを開発する。
解説(クリックで展開)
ビジネス用語・まとめ
今回はビジネス用語を一通り学習しました。
アルファベットの羅列が多く、なかなか覚えにくいかもしれませんがそれぞれ一度英単語に置き換え何を意味しているのかを理解すると覚えやすくなります。
次回は業務のモデリングについて学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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