基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑戦するのはアリ?経験者が語る
IT系の有名資格としては基本情報技術者試験が挙げられますね!
しかし基本情報技術者試験の壁としてプログラミングがあり、人によっては
と言ったように壁にぶつかることも多いかなと思います。そんな時に思いつくのがあえてプログラミングを学習しないといけない基本情報を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑むといった方法です。
基本を飛ばすことは一見無謀に思えるかもしれませんが、何を隠そう筆者自身も過去にプログラミングは苦手で基本情報技術者試験に失敗し、その後でいきなり応用情報技術者試験に挑戦し合格した経験があります。
今回は基本情報を飛ばしていきなり応用情報に挑む場合のメリットや注意点を書いていこうと思います。
本記事のまとめ!
- プログラミングが苦手なら、応用情報からのスタートもあり!
- 応用情報は記述力が問われるため、得意不得意が分かれる!
- 基本情報・応用情報の対策はスタディング
基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑むメリット
最初に、基本情報技術者試験をすっ飛ばして応用情報技術者試験を受ける事のメリットを紹介します。
プログラミングを避けることができる
基本情報技術者試験では午後試験で言語選択によるプログラミング20点とアルゴリズムの20点で計40点が必修科目として出題されます。
万が一基本情報のプログラミングが苦手で完全に捨てた場合、残り60点満点で通過する必要があります。
※令和2年度よりさらにプログラミングの配点が増えました。
ただ、基本情報技術者試験の午後問題は決して簡単ではなく、60点全部満点で通過するのは困難です。
一方で応用情報技術者試験では午後の必修はセキュリティしかなく、他はすべて選択可能で柔軟に対応できるのでプログラミングを避けて挑むことももちろんできます!
大半の企業では評価は応用情報>基本情報
取得後のメリットとしても企業からの評価は基本情報技術者試験より応用情報技術者試験の方が高いことが多く、報奨金やベースアップとなる額が大きい傾向にあります。
特にゴリゴリのIT系などでは文系科目の知識を必要とする応用情報を持っている方も意外と少なく希少価値が高くなるので売り込むならチャンスです!
要約や文章を書くのが得意な人はむしろ有利
基本情報技術者試験は午前も午後も全て選択肢問題で、1問1問がオールオアナッシング(部分点なし)です。そのためセンター試験の国語が苦手!みたいな方はどうしても得点しづらいイメージです。
一方で応用情報の場合は要約して20文字以内で答えよ と言った問題も多く、これらの問題には部分点も存在しています。文章から要点を抽出しかみ砕いて書くのが得意な方はむしろ応用情報技術者試験の方が高得点できる傾向にあり筆者もこの形式の方が得意でした。
年2回あるから試行回数を稼げる
基本情報も応用情報も、ともに春と秋の2回あります。
そのため無謀のつもりで春に受けてダメだったけど何となく感覚をつかんで秋に挑んだら意外といけてしまったというパターンもあります。
実際筆者も先ほど基本情報技術者試験に失敗した後応用情報に挑戦し合格できたと書きましたが、実際には
2015年秋FE[不合格]→2016年春AP[不合格]→2016年秋AP[合格]と言った流れで一度は応用情報技術者試験にも落ちています。それでも試行回数が多いため何回か受け続けて合格することができました。
これが年に1回の場合は困難ですが、年に2回となるとチャンスが多くやる気にもつながりますね!
難易度的には偏差値の差ほど違いがみられるわけではない
応用情報は名前に応用とついており、偏差値も65と高く、基本情報よりはるかに難しく思われる方が多いかなと思います。
しかし実際のところ難易度的には上記で触れた要素も相まってそこまで変わらず、人によっては簡単と言う方もいます。
基本情報と応用情報の違いについてさらに深く掘り下げた記事もあるので、こちらもご一読いただければと思います。
いきなり応用情報技術者試験に挑むことのリスク
基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑む場合、少なからずリスクもあるので、次の点も注意点として押さえておいていただければと思います。
アピールするときに理由を突っ込まれることがある
特に転職で応用情報をアピールする場合、基本情報を取得せずに応用情報だけ持っている理由を聞かれることがまれにあります。
この時に素直に「プログラミングが苦手だったから」と言った理由を言ってしまうと逃げの姿勢からマイナスになってしまう可能性もあります。
ここはうまいこと「マネジメントやストラテジの知識も幅広く知りたかった」等と言ってごまかしましょう。
また、プログラミングが苦手で基本情報を避けて応用情報を取ったのにプログラミングに関する職に配属されたら地獄を見ます。
最終的にはマネジメントや企画経営に着くのが個人的におすすめなので、そちらにつながるようなアピールができるようにするのがベストです。
下地がないことへの不安感
基本情報技術者試験を取得していないと下地がない状態なので応用情報を取れないと落ちてしまった場合、何も資格を持っていない状態になります。
この状態は結構不安を感じる方もいらっしゃり、焦ってしまいなかなか勉強が手につかず成果が出ないなんてこともあります。
そうならないためにも精神的にプレッシャーを感じてしまう方は何かしら別の資格を取得しておくのも良いかもしれませんね。
基本情報より応用情報の方が向いている人
具体的に基本情報技術者試験よりも応用情報技術者試験が向いているのはどういった方なのでしょうか。具体的な例をいくつか挙げてみます。
文系の方
応用情報技術者試験の問題はどれも長文で結構な文章を読む必要がある一方、意外と計算問題は少ない傾向にあります。
そのため文章を読むのが得意で計算問題が苦手な方は向いているといえます。
特に午後の選択問題ではマネジメント×2と監査、ストラテジと言った文系科目だけで固めることも可能で、これらの科目は計算問題も簡単な四則演算をはじめ進数変換やグラフを読み解く力があればスムーズに解けます。
ある程度パターンも決まっているので、慣れてしまえば難なく解けることは間違いありません。
社会人の方
基本情報は学術・技術的なことを多く問われ、アカデミックな試験と言った印象がありますが、応用情報技術者試験になると実務よりのことをよく聞かれます。
例えば企業の経営理論や財務に関してもより深く触れる傾向にありますが、これらは働いた経験があるかどうかも直結してきます。
そのため学生の方で応用情報を受けた経験のある方は「かなり難しくて意味が分からなかった」と答える方も多いですが、社会人の場合「意外と一般常識が多くてすんなり解けた」と答える方が多いです。
経営やマネジメントに興味がある方
将来エンジニア路線として生きていきたいという方よりも経営やマネジメントの方面で働いていきたいという方も、試験で取り扱う内容的に応用情報は向いていると思います。
実際経営に関する知識も多く問われ、取得後に独立を目指したり、さらに経営を深く学べる中小企業診断士などを目指したりする方もいらっしゃいます。
経営に関する知識は汎用性が高く、将来高給を目指せる可能性もあるので意欲的な方はガンガン目指していきましょう!
いきなり応用情報に挑戦して合格するために
最後に、応用情報に合格するための対策やアドバイスを少しだけして終わりにしようと思います。
正しい勉強方法を確立する
特に応用情報技術者試験の様に範囲が広く計画的に勉強しないといけない試験では勉強方法やスケジューリングをしっかりと立てる必要があります。
筆者自身、まさに基本を飛ばしての勉強だったのでそのあたりは苦労しました。ただその時の詳細をまとめた記事を別途用意してあるので、勉強方法がわからない!と言う方は参考にしていただければと思います。
自分に合ったテキストを選ぶ
試験勉強に関してはテキスト選びも重要になってきます。
個人的にはフルカラーでイラストや図表が整っているニュースペックテキストがおすすめですが、人によっては網羅的な物や特定科目だけに特化したテキストが欲しい方もいらっしゃることかなと思います。
筆者も複数のテキストを試した経験があり、それらの特徴を比較した記事も書いてあるのでいろんなテキストを見て比較してみたいといった方は参考にしてみてください。
場合によっては通信講座も利用する
応用情報技術者試験の場合難易度的に通信講座を利用してできるだけ負担を減らしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かく言う筆者もスクールを利用しましたが、独学と比較して特に重要ポイントを流れに沿って解説してくれるため、スムーズなインプットが可能になりました。
もちろん費用はその分かかりますが、それに見合ったものは得られると思うのでこちらも興味がある方は試してみてください。
数ある通信講座の中でも、個人的にはスタディングがおすすめです。
理由としては受講料が3万円台と、他スクールと比較しても非常にコスパが良くスマホ1台で手軽に受講できるからです。
また、全てがオンラインで完結しており、オンラインならではの強みとして学習進捗管理機能だったり、他の学習者と繋がれる機能だったりと言った学習に対するモチベーションを上げてくれる要素も盛りだくさんです!
講義内容を詳細にまとめた記事もあるので、あわせてご覧ください!
また、STUDYing以外のスクールも気になる!という方は以下の記事もどうぞ。
いきなり応用情報を受けることについてのまとめ
本記事のまとめ!
- プログラミングが苦手なら、応用情報からのスタートもあり!
- 応用情報は記述力が問われるため、得意不得意が分かれる!
- 基本情報・応用情報の対策はスタディング
今回は、基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑む場合のメリットや方法を紹介させていただきました!
基本情報を飛ばすことに関して、無謀ではなくむしろ人によっては大いにおすすめでき、転職やキャリアアップも余裕で狙えるので興味がある方は是非試してみてくださいね!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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