応用情報技術者試験に合格したら中小企業診断士試験にステップアップすべき!免除だけが理由ではない!
情報処理技術者試験の中でもスキルレベル3にカテゴライズされ、難しいと言われている応用情報技術者試験ですが、資格合格後にさらなるステップアップを目指す場合はスペシャリスト系の資格に挑戦する方が多いかなと思います。
筆者自身も応用情報の次は順当(?)に情報処理安全確保支援士に挑戦し合格しています。しかし現在はさらに他のスペシャリスト系資格を取るわけではなく、経営にかかわる国家資格、中小企業診断士に挑戦しています。
中小企業診断士と言うと
と言った反応をされる方も多いです。
しかし、中小企業診断士の勉強を開始してあらためて、応用情報技術者試験を持っていてよかったと思える局面がいくつかあったので紹介させて頂こうと思います。
応用情報技術者試験の後に中小企業診断士をおすすめする理由
応用情報に無事合格した後なぜ診断士がおすすめできるかを掘り下げて紹介していこうと思います。
経営情報システム論が免除になる
中小企業診断士を受験される方はご存じの方も多いと思いますが、一次試験の中には科目免除があり、免除をするにはいくつか条件があります。
主な免除内容を公式から一部抜粋すると以下の様になります。
他資格等保有による科目免除対象者 | 証明書類の例 | 免除申請できる試験科目 |
技術士(情報工学部門登録者に限る)、情報工学部門に係る技術士となる資格を有する者 | 技術士登録証 技術士試験合格証書 |
経営情報システム |
次の区分の情報処理技術者試験合格者 (ITストラテジスト、システムアーキテクト、応用情報技術者、システムアナリスト、アプリケーションエンジニア、システム監査、プロジェクトマネージャ、ソフトウェア開発、第1種、情報処理システム監査、特種) |
情報処理技術者試験合格証書 情報処理技術者試験合格証明書 |
出典:https://www.j-smeca.jp/attach/test/tashikakumenjyo_20170413.pdf
中小企業診断士は7科目も用意されており、科目合格はあるものの学習範囲が非常に広く勉強が大変な資格です。
その中で1科目だけでも免除できるのは勉強時間の短縮にもつながり非常に有利になりますね。
ただしこの免除を使う場合は一つだけ注意が必要です。
中小企業診断士の場合、1科目でも40点以下があればその科目で足切りとなり1次突破にはなりませんが、40点以下の科目がない場合、受験科目の平均が60点を超えているかどうかで合否が分かれます。
そのため経営情報システム論が得点源と言う場合はあえて免除をせず高得点を狙い受験科目の平均点を引き上げることも可能となりますね!
企業経営理論や財務会計でも知識の流用ができる
中小企業診断士における1次試験の科目は
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
となっており、経営情報システム以外は未知の領域と思う方もいます。
特に範囲も広く、診断士の趣旨ともいえる企業経営理論はなんだか難しそうなイメージがありますよね。
ここで企業経営理論のキーワードをいくつか出してみようと思います。
- ファイブフォース分析
- SWOT分析
- プロダクトライフサイクル
- PPM(Products Portfolio Management)
- RFM分析
また、財務・会計でも良く問われるキーワードをいくつか挙げてみます。
- ROI
- 財務諸表
- BSC(Balanced Score Card)
実はこのように、応用情報のストラテジで学んだ知識は情報学以外でも中小企業診断士でかなり流用させることが可能です。
応用情報技術者試験も技術者とつくものの、かなり範囲の広い試験で持っていると有利になること間違いないので勉強時間を大幅に減らすことができますね!
ダブルライセンスとしても高価値
中小企業診断士と応用情報技術者はダブルライセンスとして持っておくことでも非常にプラスに働きます。
中小企業診断士の内容としては経営をはじめ法務やシステム、政策を幅広く学ぶことに対して応用情報技術者はやはり技術系の内容をそれなりに深く学ぶことになります。
両方の資格を取ることで経営全般を知りつつ情報を得意分野として確立できるため、まさにT字型の人間ができるといえますね。
また、以下のグラフはユーキャンが採用担当者に対してどのような資格を持っている人を優遇するかを調査したものになります。
情報処理技術者試験も中小企業診断士も常に上位を占めていることがお分かりいただけるかなと思います。
つまり単独で持っていてもかなり価値がありますが、その両方を持っていることでさらに確率が上がるので転職でも有利になることは間違いないですね!
診断士に合格するには
応用情報技術者試験に合格している場合、診断士を受ける際にも有利になることはお伝えできたかなと思いますが、難易度的にはやはり診断士>応用情報であり、たとえ応用情報にストレートで合格できても診断士でつまづく可能性は十二分にあります。
筆者自身も結構自身があったのですが1回目は見事に玉砕してしまったので同じ道をたどらないためにもいくつか対策方法を紹介させて頂こうと思います。
時間を多めに確保し、法務や政策と言った文系科目をしっかりと抑える
筆者の主観も混じっているかもしれませんが、特に情報系の計算や論理と言った理系科目が得意な方は逆に法務やマネジメントと言った文系科目が苦手な方も多いかもしれません。
応用情報でストラテジやマネジメントは苦手でテクノロジ系に重点を置いて突破した方は特段気を付けていただきたいのですが、中小企業診断士では当たり前のように法務や政策、マネジメント等が問われ、細かい法律や数字を覚えてないと対応できないこともあります。
不慣れな考え方や全く知らない用語ももちろんたくさん出てくるので、それなりに時間は取っておくことが望ましいです。
自分に合ったテキストを見つける
学習を進める際に自分に合ったテキストを見つけることは非常に大切です。
中小企業診断士のテキストはどれも冊数が多かったり分厚かったりして揃えるとかなりのお金がかかります。
購入してから合わなかった、挫折してしまったとなると損失も大きいのでそうならないように自分の目で見てピンときたものを選ぶようにしましょう。
場合によってはスクールの利用も検討する
中小企業診断士ははっきり言って難関資格です。そのためスクールを利用することも念頭に入れておいて良いでしょう。
実際筆者も中小企業診断士だけでいくつかスクールを受講していますが、その中でも特に良いと感じたのはスタディングになります。
理由としては価格がまず5万円台と破格であり、さらにオリジナルの学習マップに基づいて学習を進めていくといった独自の学習スタイルを取っており、しかもスマホでいつでもどこでも学習できるため時間をあまり確保できない方でも安心して勉強できる環境を得られます。
実際に受講して良かった点を掘り下げた記事もあるので、気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
まとめ
今回は応用情報技術者試験を取得した後に目指すべきおすすめの資格として中小企業診断士を紹介させていただきました。
診断士は取得後、転職ではもちろん独立にも強い資格になるので汎用性も高く役に立つ知識が盛りだくさんです。
診断士の知識を使ってコンサルティングをするもよし、自分自身が社長になるもよしですね!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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