フールプルーフ

2024年4月18日

フールプルーフ(FoolProof)は、システムや機器に対して誤った操作をしても重大事故につなげない設計・考え方です。

フールプルーフとは

フールプルーフ

フールプルーフは誤った操作を行っても重大な事故を招かないよう設計することで、製品・設備・ITシステムなど人が使うモノに対する設計手法です。

「ミスをしようとしてもできない」「事故を起こそうとしても起きない」状態にすることとも解釈できます。

フールプルーフの例

フールプルーフの例を確認しておきましょう。

フールプルーフの例
  • 入力範囲外の数値が入力された場合にエラーを返す
  • データ削除時に確認画面が複数回表示される
  • 施錠した状態でしか機械が稼働しない など
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フールプルーフの関連語

フールプルーフの関連語を確認しておきましょう。

フェールソフト

フェールソフトは、故障・障害の被害を最小限に抑えるために、機能を縮小しながら稼働を続ける仕組みのことです。

非常電源設備により、停電時でも重要機器が稼働する仕組みなどが該当します。

フォールトトレランス

フォールトトレランスは、故障や障害が発生しても正常な状態を維持する仕組みのことで「耐障害性」とも訳されます。

2箇所のデータセンタで情報を同期しておき、片方が被災しても問題なくデータを利用できるような仕組みが該当します。

フェールオーバー

フェールオーバーは、故障や障害が発生したときに、同等の機能を持つ待機システムへ切り替える仕組みのことです。

ファイアウォールをはじめとするセキュリティシステム・インフラ機器などつねに正常な稼働を求められるITシステムで取り入れられています。

フォールトトレランスと異なり、フェールオーバーでは待機している予備システムは稼働していません。

フールプルーフまとめ

フールプルーフは「人は100%ミスをする」概念の元、ミスをさせない仕組みであることを覚えておきましょう。

fool(愚かなミス)でもproof(耐える)と、英語の意味を理解すれば他の用語と混同しません。

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Posted by 佐野 孝矩