[基本情報技術者試験]自己採点はしなくて良い?午前と午後のすべきタイミングは?
基本情報技術者試験を無事に終えると自己採点をしたくなりますよね。
合格ラインは午前も午後も60点なのですが、中には
といったパターンもあります。
今回は基本情報技術者試験の配点と自己採点の観点から少し掘り下げて解説していこうと思います。
CBTによって自己採点が難しくなった
令和3年度より、自己採点をすることが難しくなりました。
理由としては以下の2点になります。
試験問題が配布されなくなった
CBTの場合問題は紙で配布されるのではなく、PC上に問題が表示されます。
その為試験終了後に冊子を持ち帰って後からそれを見ながら採点する、といった事が難しくなってしまいました。
問題が毎回変わるため模範解答が得られない
CBTになってから基本情報は受験する度に問題が変わります。
これは試験の公平性を保つためですが、そのために予備校などでも模範解答を作りづらくなってしまっています。
したがって参照する答えがないわけですので、自己採点の難易度が上がっています。
合格発表は試験を受けた月の翌月末
合否が分かるのは受験を受けた月の翌月末になります。
さらにそこから合格証書がもらえるのは後になるので気長に待つ必要があります。
ただし受験直後に各試験の正答率が分かり、スコアに関しても試験を受けた翌日以降にレポートが届くので、合否の結果をそこまで待つ必要はありません。
基本情報の配点は?
それでも自己採点をしたいという方に向けて、基本情報技術者試験の配点について見てみましょう。
午前は80問で各1.25点
午前は全部で80問用意されており、各1.25点の100点満点です。そのうちの60点以上を取れれば午前は合格となります。
計算問題であっても語句問題であっても1.25点なので、難しい問題はバッサリ捨ててしまっても良い理由はここにあります。
また、午前問題80問はテクノロジ関係の問題が50問、マネジメントの問題が20問、ストラテジの問題が10問と、テクノロジに関する比率が高くなっています。
午後はデータ構造とプログラミングがそれぞれ50点
午後試験に関しては配点は以下の様になっています。
問 | 分野 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
2~4 | ソフトウェア・ハードウェア データベース ネットワーク |
2~5の中から2問 | 15点 |
5 | プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略 企業と法務 |
15点 | |
6 | データ構造とアルゴリズム | 必須 | 25点 |
7~11 | ソフトウェア開発(C言語、Java、Python、アセンブラ、表計算) | 7~11の中から1問 | 25点 |
特にデータ構造とアルゴリズム、ソフトウェア開発だけで合計50点を占めており、プログラミングができない場合それだけで合格が不可能と言っても過言ではありません。
午後対策はあらためてしておく必要がありますね!
午後は各問題の傾向をしっかり押さえる必要があり、傾向を分析しないといけません。
その方法や各傾向については以下の記事まとめています。
自己採点は宛てにならない?照合したときにずれるワケ
※以下の部分はペーパーテストの時の内容を含みます。
基本情報技術者試験は午前も午後も60点が合格ラインで、1度の試験で両方とも合格ラインを超える必要があります。
ところで、Twitter等を見ていると自己採点をしたはずなのに、結果を照合してみたらズレていた・・・という方が結構多い気がします。
そこにはいくつか理由があるのでその理由も解説していこうと思います。
午前がズレていたら採点ミス
午前がズレていたらまずは採点ミスを疑いましょう。
先ほども書いた通り、基本情報技術者試験の午前問題は80問で1問辺り1.25点で固定されています。
そのためズレるはずがなく、ズレている理由としては答え合わせをする答えが間違っていたか、自分が問題用紙に残した問題のチェックを間違えたかのどちらかです。
午後は傾斜配点
午後は傾斜配点になっており、大問ごとの配点は冒頭で触れた通りですが、小問毎の配点は明確には分かりません。
理由としては全体的に合格率を20%前後にするため、と考えられています。
合格率の推移に関しては以下の記事にまとめていますが、合格率が大体20%前半に収束していることが分かるかと思います。
午後が難しすぎる場合は配点が変わることもある
傾斜配点を行っても合格率が異様に低い場合には、合格基準が60点から引き下げられる(場合によっては引き上げられる)こともあります。
これはIPAの試験要綱にも書かれていることで
(4)試験結果に問題の難易差が認められた場合には,IT パスポート試験以外の試験区分では基準点
の変更を行うことがある。
引用元:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_6.pdf
となっています。
このことからも試験が終わったタイミングで難しすぎてもまだあきらめるには早いと言えます。
最終的にはIPAの合格発表がすべてなので、そのタイミングまで待ちましょう。
自己採点をするタイミングは?
上記までで基本情報は自己採点をする意味がそこまで無いことに触れました。それでもどうしても自己採点したい!という方は、以下のタイミングの場合自己採点をするのもアリかと思います。
午前試験と午後試験の間が空く場合
午前試験と午後試験を受けるタイミングがかなり空く場合、自己採点をするのもアリかと思います。
理由として、その場で合否がはっきりしてしまえばもう片方の試験に勉強時間を割くべきか否かが分かるからです。
例えば先に午後試験を受けて60点を超えていたら午前試験を受ける意味があるのでそこから勉強を開始できます。
逆に午後試験が明らかに60点を切ってしまったら、その期間に午前試験を合格しても不合格になり、次期に午前試験を再度受けないと行けなくなります、
そのため、試験をきっぱり諦めるか、再挑戦に向けて勉強しなおすかといったプランが組めるようになります。
基本情報の自己採点まとめ
今回は基本情報技術者試験の自己採点と配点について紹介しました。
午前は1問1.25点、午後は傾斜配点で、プログラミングだけで50点あるという事を頭に置き、どういった戦略で問題を解くべきかあらかじめ頭の中においておくのが良いかと思います。
特にプログラミングは一番大きな壁だと言えるので、早め早めの対策をしておきましょう!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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