生命保険の保障額の計算[FP3級講座]
今回はFP3級の生命保険の保障額の計算について学習していきます。
生命保障額の計算
必要保障額とは世帯主が死亡した場合に、遺族に保証するために必要な金額の事で、死亡後の支出総額から総収入額を差し引いて求めます。
必要保障額の計算
具体的な例を見てみましょう。
支出総額 | 子が独立するまでの遺族生活費 (現在の生活費の60%) |
子が独立した後の配偶者生活費 (現在の生活費の40%) |
その他の必要資金 (葬儀費用、教育費等) |
総収入 | 社会保障、企業保障 (遺族年金、死亡退職金等) |
保有融資資産 (貯金、株等) |
必要保障額 |
次の条件においてAさんが死亡した場合の必要保障額を求めよ[条件]
- 現在の毎月の生活費は30万円で、Aさん死亡後の妻Bさんの生活費は現在の生活費の40%とする。
- Aさん死亡時の妻Bさんの余命は30年とする。
- Aさんの葬儀費用は150万円とする。
- 緊急予備資金は300万円とする。
- Aさんの死亡時の住宅ローンは500万円とする。ただし、団体信用生命保険に加入している。
- 死亡退職金と保有金融資産の合計は1,000万円とする。
- 妻Bさんが受け取る公的年金等は1,500万円とする。
この場合の計算方法は支出総額と総収入をそれぞれ求め、差し引いたうえで計算します。
[支出総額]生活費:30万円(毎月の生活費)×40%×12ヵ月(1年)×30年(余命)=4,320万円
葬儀費用:150万円
緊急予備資金:300万円
住居費:0円(団体信用生命保険の死亡保険金で全額返済)
支出総額:4,320万円+150万円+300万円+0円=4,770万円
[総収入]死亡退職金と保有金融資産の合計:1,000万円
妻Bさんが受け取る公的年金等:1,500万円
総収入:1,000万円+1,500万円=2,500万円
[必要保障額]支出総額-総収入=4,770万円-2,500万円=2,270万円
生命保障額の計算・まとめ
今回は生命保証額の計算について学習しました。
学科と言うよりも実技で計算問題はよく問われます。
特段難しい計算は無く、資料中にある条件にしたがって素直に計算していけば正解できる問題です。何題か過去問を解いて確実に正解できるようにしましょう。
次回は生命保険の種類について学習していきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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