[ITパスポート試験]ソリューションビジネス[無料講座・例題付き!]
今回はITパスポートにおけるソリューションビジネスを学習していきましょう。
ソリューションビジネス
ソリューション(問題の解決策)を見つけることも業務上必要で、そのための解決策やツールとなる情報システムも増えています。
単純な情報システムではなく、企業の情報戦略に寄与する情報システムを提供するのがソリューションビジネスと言えます。
クラウド
クラウドはインターネットに接続することを前提としたサービス全般のことを指します。
クラウドサービスを利用することでリソースを割かずに済むことになり、特にユーザのコスト削減やソフトウェアのインストール等の作業が減ります。
中でも以下の3つのサービスは頻出なので押さえておきましょう。
サービス | 内容 |
SaaS (Software as a Service) |
パッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用する形態のこと |
PaaS (Platform as a Service) |
アプリケーションソフトが稼働するためのハードウェアやOS等のプラットフォームをネット上のサービスとして提供すること |
IaaS (Infrastructure as a Service) |
情報システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態のこと |
このほかにもデスクトップ環境を提供するDaaSなどもありますが、まずは上記の3つを最優先で覚えてしまいましょう。
BYOD
個人が所有している端末を業務にも活用することをBYOD(Bring Your Own Device)と呼びます。
社内情報を個人が持ち出してしまったり、逆にウイルスを社内に持ち込んでしまうと言った脆弱性をいかに対策できるかがポイントです。
IoT
テレビや車、カメラや家電など、あらゆるIT機器以外の物にインターネットをつないで利用することをIoTと呼びます。
物に取り付けられたセンサーと通信機器が自動でデータのやり取りを行うためにインターネットが利用されます。
ISP
顧客企業や家庭のコンピュータをインターネットに接続する接続業者をISPと呼びます。
一般的にはプロバイダとも呼ばれており、インターネットはプロバイダ同士が相互に接続することで構成されています。
SOA
サービス指向アーキテクチャとも訳されるのがSOA(Service Oriented Architecture)です。
アプリケーションなどを部品化(コンポーネント化)し、それぞれを組み合わせてシステムを作る設計手法です。
システムがいかに大規模であっても、サービスの集まりとして定義することがポイントです。
ソリューションビジネス・例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問題
問1
SaaSの説明として,最も適切なものはどれか。(H.29/秋)
ア インターネットへの接続サービスを提供する。
イ システムの稼働に必要な規模のハードウェア機能を,サービスとしてネットワーク経由で提供する。
ウ ハードウェア機能に加えて,OSやデータベースソフトウェアなど,アプリケーションソフトウェアの稼働に必要な基盤をネットワーク経由で提供する。
エ 利用者に対して,アプリケーションソフトウェアの必要な機能だけを必要なときに,ネットワーク経由で提供する。
問2
BYODの説明として,適切なものはどれか。(H.30/秋)
ア 企業などにおいて,従業員が私物の情報端末を自社のネットワークに接続するなどして,業務で利用できるようにすること
イ 業務プロセスを抜本的に改革し,ITを駆使して業務の処理能力とコスト効率を高めること
ウ 事故や災害が発生した場合でも,安定的に業務を遂行できるようにするための事業継続計画のこと
エ 自社の業務プロセスの一部を,子会社や外部の専門的な企業に委託し,業務の効率化を図ること
問3
サービス指向アーキテクチャ(SOA)における”サービス”を構成する要素として,適切なものはどれか。(H.25/秋)
ア 顧客からの問合せや要求,クレームに対するコールセンタの処置の単位
イ 顧客の要望に合わせてシステムインテグレータが提供するソリューションの単位
ウ 利用者側から見たビジネスプロセス上で意味をもつ独立した機能の単位
エ 利用部門からの要求に対する情報システム部門での開発や変更などの単位
解説(クリックで展開)
ソリューションビジネス・まとめ
今回はソリューションビジネスについて学習しました。
ここでもアルファベットの羅列が多かったですが、それぞれの単語の意味をしっかりと押さえておきましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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