[日商簿記2級]スッキリわかる日商簿記2級をレビュー!口コミ・評判/簿記2級で一番売れている参考書[2021年対応]
日商簿記2級を取り扱う参考書の中でも最も売れ行きが良く、実際筆者がお世話になり合格できたテキストがスッキリわかる日商簿記2級になります。
今回はそのスッキリわかる日商簿記2級に関して、どのような特徴があってどのようなポイントが使いやすいかをレビューしつつ、他の方の口コミ情報や評判も織り交ぜて本書を徹底的に紹介していこうと思います。
もし今後簿記2級を受験予定で、本書を購入予定の場合は参考にしてみてください。
※内容及びリンクは常に最新となるように心がけています。万が一対応が遅れてしまっている場合はお手数ですがコメントいただけると助かります。
スッキリわかる日商簿記2級の概要
最初にスッキリわかる日商簿記2級の概要や構成についてさらっと説明します。
スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記
出版社 | TAC |
著者 | 滝澤ななみ |
価格(税込) | 1,540円 |
サイズ | A4 |
ページ数 | 608ページ |
最初に商業簿記の方から見て行きます。
21章構成
スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記の章の構成は以下の21章からなっています。
- 株式の発行、剰余金の配当と処分
- 合併と無形固定資産
- 法人税等と消費税
- 商品売買等
- 手形と電子記録債権(債務)、その他の債権譲渡
- 銀行勘定調整表
- 固定資産
- リース取引
- 研究開発費とソフトウェア
- 有価証券
- 引当金
- 外貨換算会計
- 税効果会計
- 伝票と仕訳日計表
- 精算表と財務諸表
- 帳簿の締め切り
- 本支店会計
- 連結会計①
- 連結会計②
- 製造業会計
- 3級新論点
3級で登場した新論点も2級では当然知っていることが前提で問われます。
その3級の新論点も取り扱っているので、3級取得から時間が経ってしまった方でも安心できる構成ですね。
85問構成
問題は全部で85問からなります。
テキストを読み進めるといった点では多すぎず少なすぎずといった具合で丁度良い量ですね。
スッキリわかる日商簿記2級 工業簿記
出版社 | TAC |
著者 | 滝澤ななみ |
価格(税込) | 1,540円 |
サイズ | A4 |
ページ数 | 370ページ |
次に工業簿記の方も見てみましょう。
13章構成
スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記の章の構成は以下の13章からなっています。
- 工業簿記の基礎
- 材料費
- 労務費
- 経費
- 個別原価計算
- 部門別個別原価計算
- 総合原価計算①
- 総合原価計算②
- 総合原価計算③
- 工業簿記における財務諸表
- 本社工場会計
- 標準原価計算
- 直接原価計算
工業簿記は簿記2級初学者にとって分からない点も多く迷いがちで、そのための特別講義も最後に設けられています。
56問構成
工業簿記の問題は全部で56問収録されています。
こちらは若干少ない気もしますが、過去問などを解いて演習量を増やすことで対応していきましょう。
スッキリわかる日商簿記2級の特徴
実際にスッキリわかる日商簿記2級を使用してみて良かった点を中心に特徴を書いていこうと思います。
具体例が分かりやすい
このテキストの講義形式としては最初にシチュエーションを記載し、そこからどのような処理や仕組みがあるかを解説していくといったスタイルになっています。
その為具体的な処理に最初から触れることができてイメージが沸きやすく定着がしやすくなります。
挿絵やコメントも多く記載されておりインパクトにも残りやすいのでこの辺が最も筆者が使いやすいと感じたポイントになります。
問題の解答が丁寧
問題の解説に関しても懇切丁寧でどのような流れを追って計算していけばよいか、どこがポイントかが分かりやすく解説されています。
特に工業簿記の作図だったり、商業簿記のタイムテーブルの作成は手順が大事で、その流れを可視化してくれているので学習において非常に役に立ちますね!
解答用紙はダウンロードも可能
解答用紙は章末についており直接切り離して書き込むことも可能ですが、それだと1回学習しておしまいになってしまいます。
そんな時はTAC出版の公式ページよりpdfをダウンロードすることによって印刷環境さえ整っていれば何度でも解答用紙を印刷することが可能です。
繰り返し利用したい場合には重宝するので、テキストを汚したくない方や何度も反復学習する際は積極的に利用していきたいですね!
スッキリわかる日商簿記2級の口コミ・評判
実際にスッキリわかる日商簿記2級で学習された方の口コミや評判もあわせて記載しようと思います。
高評価の口コミ・評判
買ってよかったと答えていた方の口コミです。
黒紫の二色刷り
イラストの猫さんが多めに登場しますが、
内容はいたって真面目ですね
見開き両サイドに縦帯が配されていて
重要な箇所の表示や補足などが載っていて理解しやすくなっています。
版を重ねて11版というのは、基本がしっかりしているからこそ
重ねられれた名著の証拠ですね
後半の1/3くらいが問題集になっていて黒一色の臨場感ある仕様になっています。
解答解説も丁寧で、さくいんもしっかり収録
これで1000円台というのは、さすがTACって思いました。
このスッキリシリーズはTACの中でも歴史が深く、長らく愛用されてきたテキストになります。
理解のしやすさや丁寧さ、価格等、長続きする理由があるという事ですね!
TACではみんなシリーズとスッキリシリーズがあるが、本書も例によってキャラを用いた視覚的に優しい版面作りのテキストだ。
みんなの方はどちらかと言えば文字と表主体のテキストだが、スッキリの方は文字を羅列するわけではなく簡略にわかりやすく解説している。
自分は他の資格試験でも初学の場合はスッキリ主体、みんなを字引的に用いてきている。
最初にすんなりと入りやすいのはスッキリの方で、とにかく過去問を解く段階でさらにインプットを行う場合はみんなを用いるという具合だ。
2級商業ともなれば3級に比べて難易度は跳ね上がるが、安全策を採るならテキストは1冊だけでなく数冊で補いながら行うのがいい。
TACは数冊テキストを出版していますが、その中でも視覚的に優しくインプットが行いやすいというのが本書の特徴です。
分かりやすさを重視している分、文字の羅列となってしまっているテキストと比較してもとっつきやすく効率の良いインプットにつながりやすいですね!
『スッキリ』シリーズは、練習問題が最後にまとめてあり、解答もまた別でまとめてあるので、理解度がはっきりします。
ページの両サイドに余白があるので、自分なりの見解を記入したり、メモを取ったりができます。
何より、例題が◯百万円とか◯千万円とかではなく、◯十円(せいぜい◯万円)とかなので、頭に入ります(練習問題は普通です)。
また、テーマが『◯◯が◯◯した時の処理』のような文章のものも多く、とてもわかりやすいです。
問題の構成や余白の利用などユーザにとって使いやすい構造になっているのもこのスッキリシリーズの特徴です。
テーマごとに理解もできるので、振り返ったときに何処が分かりにくいかも把握することができて復習しやすいです。
低評価の口コミ・評判
良い意見が多いスッキリわかる日商簿記2級ですが、一方で厳しい意見も散見されました。
イラストが豊富で説明もスッキリですが、複合問題等の難しい分野ではちょっと無理なのでは。
解き方のWEB解説が一回有りますが、それでは足りません。
簿記に苦手意識がある人の導入書と言ったところでしょうか。
これで始めるなら問題演習を別途やる必要があります。
内容を簡略化させすぎてスッキリしすぎているせいで基礎知識は補充できても複合問題には対応しきれないのではといった懸念の声も散見されました。
スッキリわかる日商簿記2級の使い方
本書にはご丁寧にも、使用方法の流れも書かれていたのでそちらも紹介しておきます。
普段筆者が実践している学習方法と共通する部分も多く、実際に効率の良い手法だと思うのでこちらのテキストを選ばなかった場合でもこの流れを実践しておくと良いかもしれませんね。
1.テキストを読む
テキストを最初に一読することから始めます。
また、手を使って実際に勘定科目を書いてみるのも効果的で定着に良いとされています。
1回ですべてを理解するのは厳しいので数回反復したりそれでも難しいなら後述する講義用DVDを用いるのも良いでしょう。
2.テキストをを読んだら問題を解く!
簿記に限った話ではありませんが、解いた量(アウトプット量)によって知識が定着していきます。
テキスト冒頭の解説を流し読みしたら要所要所に問題番号が付されているので、それにしたがって問題を解いていきましょう。
間違った問題を絞って2週目、さらに間違えた問題を絞って3週目・・・と絞り込んでいくのも大変効率が良いです。
また、1週目はいきなり解けることも少ないと思うので、分からなかったらテキストや解説を見るのも良いですね。
3.もう一度、すべての問題&チェックテストを解き、動画を見る!
テキストを読んで問題を解いてを繰り返し、最後まで進んだら特に間違えた問題や分からない問題に着眼点を当てて、今度はテキストなしで自力で解いてみましょう。
その作業も終わったらチェックテストを解いて総合問題に当たってみたり時間配分を意識し始めましょう。
4.そして過去問題集を解く!
本書の問題編には実戦形式として1回分模試がついていますがそれだけでは演習不足です。
自分の勉強のペースをつかむためにも回数をこなしたいので、過去問題集も別途用意しておくとなお良いですね。
別売りのDVDについて
テキスト内の文字やイラストだけでは難しい箇所を講義動画といった形式で解説している別売りDVDがあります。
商業簿記の場合、特に精算表と財務諸表等、受験者の方がよくつまづく箇所はあらかじめ対応を立てておきたく、そのつまづく人が多いポイントを重点的に解説してくれているので独学で今まで挫折してしまった方にも大いに役に立つことは間違いないでしょう。
もちろん工業簿記の方も勘定連絡図の書き方、CVP分析など多くの方が苦手とする分野を絞って対策することができます。
サンプル動画もあるので一度ご覧ください。
他の受験者が苦手とするところまで抑えられるので、差をつけるといった意味でも少々お値段は張りますが購入しておいても良いでしょう。
過去問題集について
スッキリわかる日商簿記2級には多数の問題が掲載されており一度解くとそれなりに定着できる仕様となっています。
ただその一方で、本番形式の試験があまりできない点があることも事実で、本番の時間配分や緊張感を味わうにはほんの少し物足りないように感じます。
そんな方に紹介できるのがこのスッキリ解ける日商簿記2級で、同じシリーズに該当します。
問題はそのまま過去問が過去6回分と予想問題が3回分、新傾向対策が1回分で計10回分収録されており、各回でどれくらいの点数を目安として取得すればよいのか、ポイントはどこか等が分かりやすくなっています。
各回の各問題の難易度からこの箇所はこれくらい点を取っておくべきという目標点もわかるので、学習を進めていく上での指標にもなりますね。
スッキリわかる日商簿記2級まとめ
今回はスッキリわかる日商簿記2級の内容やレビュー、口コミ情報をまとめさせていただきました。
それぞれの項目ごとに評価すると以下の表のようになります。
項目 | 評価 | 星 |
分かりやすさ | 秀 | ★★★★★ |
網羅性 | 優 | ★★★★☆ |
問題量 | 優 | ★★★★☆ |
価格 | 優 | ★★★★☆ |
アマゾンレビュー | 優 | ★★★★☆ |
分かりやすさに関しては具体例を交えて徹底的に解説しており、このテキストの右に出るものはほとんどないと言っても過言ではありません。
内容的にもしっかりとしており章末問題を人と取り解くことで試験で必要な知識を補う事は十分に可能です。
価格に関しても2冊になっておりそれぞれ税込1,540円なので、簿記2級のテキストの中ではそれなりに手が出しやすい価格と言えますね。
あらためて、筆者の中でも相当おすすめのテキストになるので、なかなか簿記の教科書が決まらない!という方はまずこちらのテキストを手に取ってみて欲しいなと思います。
また、日商簿記2級の他のテキストは以下のページにまとめているのであわせてご覧ください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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