[FP2級]役に立つ?役に立たない??メリットだけでなく無駄だと言われる理由を現役FPが語る!
FP2級はFP3級の上位に位置しており、お金の知識を付けたいときには取得することをおすすめできる資格です。
筆者も以前取得しましたが、合格後に得られたメリットは計り知れないものでした。
あらためて資格を取得して良かったと思えるポイントを書いていこうと思います。
FP2級のメリットは?どんな場面で役に立つ?
まず初めに、FP2級を取得することで良かったと感じられたメリットを紹介していきます。
お金のことが理解できる
何よりお金の事を理解できるので生活に役に立つ知恵を多く仕入れられます。
例えば家を買ったり相続したりといった資産が動くときは、あらかじめ税金のかかる仕組みを知っていたり法律を知っていたりすることで対処法を知ることもでき、節税したり後々余計な費用を払うといった事態を避けたりすることができます。
これらの知識は日常的に関与するものではありませんが、いざという時に役に立ちますし、一生涯家を買わない、誰かから相続されたり誰かに相続することがない、という方は誰一人いないのではないでしょうか。
それだけでなく株や保険などの投資をして資産運用したい場合にも判断材料が増えるので持っておいて損はありませんね。
FP3級でもこれらのことに関して浅く広く学ぶことができますが、より深い知識を得たい場合は2級まで取得しておくのがベターです。
転職に有利
資格取得の本来の目的と言えばキャリアアップだったり転職だったりすることも多いかなと思います。
国家資格に割り当てられているこのファイナンシャルプランニング技能士2級ももちろん転職において有利で、特に保険業界や金融業界、不動産業界といったお金の動きが激しい業界では役に立ちます。
筆者の方で具体的に求人数がどれくらいかを調べ、転職に有利かどうかも調べたこと上がります。
転職に関する記事を以下にまとめているので、そちらもあわせてご覧いただけると良いかなと思います。
独立することも可能
資格を用いて独立する方も増えていますが、特にファイナンシャルプランナーとして独立されている方は多いように思えます。
理由として、取り扱う内容がお金なだけあり、需要が多いという事が挙げられます。
一般の人にしても企業にしても、お金が絡まない生活や活動はほとんどなく、そこに悩みやトラブルもつきものです。
そういったトラブルを解決できるのがファイナンシャルプランナーの大きな強みであり、上手に顧客をつかめれば高給取りも狙えますね。
上位資格を目指せる
FP2級を取得したらその先の上位資格を目指すことも可能です。
具体的な資格として、FP1級と呼ばれるさらにファイナンシャルプランニングを極めた資格に加え、税理士や労務士といった士業クラスの資格、さらにはAFPやCFPと呼ばれる日本FP協会が定めるファイナンシャル特化の資格を目指すこともできます。
※参考
特に難関資格の税理士においては相続税法等の科目があり、この科目に関してはFP2級の知識があればそれなりに活用することができます。
士業資格を取得できればそれこそ将来的に独立だったり大幅な給料アップが狙えるので、その足掛けとして取っておくのもアリですね!
FP2級は役に立たない?無駄だと言われる理由は?
FP2級のメリットを解説しましたが、一方で役に立たなかった、無駄だったという方も少なからずいます。
その理由についても解説していきます。
偏差値がそこまで高くなく、差別化できない
FP2級の偏差値は48です。
FP3級と比べるとはるかに高いですが、平均とされる50と比較すると若干簡単な部類に入ります。
FP1級や宅建士のように、偏差値50代後半ほど高くないため、誰でも取れるのではないかといった判断から、そこまで評価されないといった声も耳にします。
名称独占資格であって、業務独占資格でない
FP2級に合格すると2級 ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗ることができます。
士とついている名称独占資格であり、一応差別化はできますが、税理士や弁護士と異なり独占業務を持ちません。
加えて、ファイナンシャルプランナー自体は誰でも名乗れるため、名称独占の強みもそこまで強くありません。
これらの要因が重なり、残念ながら無駄だと感じる方がいます。
資格を活かせなかった人のひがみ
FP2級を持っていれば転職に活かせたり、独立に活かせたりします。
筆者自身もこの資格のおかげで仕事をもらえて活動していますが、場合によっては転職活動に失敗したり、仕事を得られなかったりします。
その結果として「資格を取ったのに使えなかった・・・」とひがんでしまうケースも少なくありません。
FP2級が向いている方
次に、FP2級を取得するにあたってどのような人が向いているか、取得後活躍できるかも書いていこうと思います。
コツコツ積み上げていくのが得意な方
FP2級はお金のことを扱うと書きましたが、内容的には元ある資産を数年単位で見てどれくらいまで増やせるかといった事や有益に運用していくかといった長期的なスパンで物事を考えることを重要視しています。
したがって今手元にある10万円を明日には100万円にしたくて、そのためのテクニックが欲しいといった賭博的な要素を知りたい方には向きません。
あくまでコツコツ地道に堅実に積み上げていくイメージを持っておくことが大事です。
家計の管理をしている方
ちょっとした少額のお金をどう扱うと将来どのように変わってくるかといった事も学ぶことができ、加えて奨学金や保険といった身近なことについても学びます。
その為家計を管理している方がこの知識を付けておくことでお得に運用することができるようになり家計の支えになることもできます。
今あるお金をいかに節約するか、有用に活用するかといった知恵も得ることができるので、お金を管理する方は取っておくことをおすすめします。
お金が好きな方
簿記も確かにお金に関しての知識を扱いますが、ここまで個人向けのお金に関して学べる資格はFP以外に無いと感じています。
お金の仕組みやお金がらみでどのような法律、規制があるかといった事も知ることができて興味や知識の幅も増えることは間違いないので、お金に興味がある方も是非取っておきましょう。
FP2級を取得するために
FP2級の合格率を見てみると、ストレートで学科実技両方突破できる割合は約3割程度と決して簡単と言える資格ではありません。
しかししっかりと対策法をまとめておくことで未経験から独学でも1発合格することが可能なので、その流れを少し書いてみます。
まずはFP3級を取得する
FP2級は最初にFP3級を取得しないと受験資格を貰えません。
したがって順当にFP3級→FP2級の順で取得する必要があります。
FP3級の情報に関しては以下記事にまとめてあるので、未だとっていない方はこちらを先に狙いましょう。
勉強方法を押さえる
FP2級は範囲が非常に広くすべてを網羅して学ぼうとすると時間も勉強量も確保するのが困難になってきます。
過去の問題をやりこむと分かるのですが、ある程度パターンも決まっており、数回解くとパターンが分かってきて押さえるべきポイントも抑えられます。
そこで勉強方法を押さえて置くと最初から方針を立て、効率よく学習を進めていくことが可能となります。
具体的な学習の流れについては以下のページにまとめているので、あわせてご覧ください。
FP2級のメリットまとめ
FP2級はFP3級よりも踏み込んで金融や税に関して学ぶことができます。
役に立つ場面が仕事・生活両方にまたがっており汎用性も高い資格なので、今後のことを見越しておいて取るべきおすすめの資格です。
興味がある方は是非ともチャレンジしてみてください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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