人生逆転!?40代から取れるおすすめ資格!転職にも十分間に合う!
資格は何歳になっても挑戦できる試練で、年齢だけでなく学歴や職歴をも覆して一発逆転を狙えるロマンあふれるものです。
筆者自身は資格を何十も取得し多くの転機を経験してきましたが、今回は特に40代の方に向けて資格を取るとどのように将来が変わるのかを紹介していこうと思います。
転職や就職を考えているけどもう遅いかな・・・と半ばあきらめてしまっている方は是非読んでみてください!筆者の周りで人生逆転を成功させた大先輩の話も含まれているのできっと良い刺激になるはずです。
40代からでも資格取得って意味あるの?
筆者が資格を持っていて、転職に有利だといった話をすると資格を取るよりも若さの方が大事じゃないの?と聞かれることがあります。
もちろん未経験で挑戦するにおいては若さは最大の武器ですが、逆に年齢が武器になるシチュエーションもあれば、年齢関係なく資格のおかげで転職が有利になることもあります。
ここでは筆者の周りの方で実際に資格を取得して人生を変えた方の話を交え、資格を取る事の魅力をお伝えしていこうと思います。
何歳からでも資格取得は十二分に意味ある
まず筆者の周りで資格によって人生を変えた先輩方を2人程紹介しようと思います。
一人目の先輩は筆者がエンジニアをしていた時の先輩で、高等専門学校を卒業してから技術一筋で活躍していた方でした。ただIT業界ではプログラマ35歳定年説と呼ばれるものがあり、その先輩自身、技術が好きで自信はあったそうなのですが漠然とこの先食っていけないのではないかといった不安があり、常々不安というか不満を漏らしていました。
IT業界では特に技術の入れ替わりが早く、今使われている技術が陳腐化してしまうと新しい技術を身につけなければなりません。
歳を取ればとるほど新しいことへの挑戦の敷居も上がり苦しくなるのは筆者も経験済みなのでその先輩の気持ちはわかりました。
そんな中で一度身に着ければ一生食っていける資格が欲しいという事で一念発起し、その先輩は中小企業診断士を2年ほどかけて取得していました。
その後は県の独立支援団体に転身し、起業をサポートする傍らで自身もノウハウを身に着け独立されていました。
丁度資格を目指し始めた年齢が42歳だったので44歳で資格取得、その後3年掛けで47歳で起業されており、少し前に飲みに連れて行っていただいたのですが、自分で仕事を作って働くのが楽しすぎて仕方がないとおっしゃっていました。
中小企業診断士は転職だけでなく独立にも活用できるので非常に有力な資格になりますね。
もう一人の先輩は筆者が事務をしていた時の先輩で、高校卒業後に車の整備会社で20年以上勤務されていたそうです。その先輩は数字やお金が好きだったそうで、興味本位で日商簿記2級を取得されたそうで、何気なく肉体労働が疲れたから転職サイトに登録したら簿記2級があるからといった理由で未経験でも採用されたとおっしゃっていました。
転職先の会社(=筆者がいた会社)はそこまで大きな規模の会社ではありませんでしたが、超大手企業の子会社で福利厚生もよく労働条件も残業ほぼ無しで給料も平均より高めのところだったので先輩からしたら棚ぼただとおっしゃっていました。
このように何歳からでも挽回できる可能性はあります。特に未経験でも取っておいて損はないので年齢が年齢だから・・・と諦めるのではなくいつまでもフレッシュな気持ちを忘れずに挑戦していきましょう!
記憶力に自信がなくても大丈夫!
年齢とともに記憶力が低下してしまった、長らく勉強していないから今から勉強しても受かる自信がない。といった声もよく聞きます。
確かに脳細胞は20歳をピークに死滅していくと言われています。しかし若い人たちと比較すると自分たちには実際に業務に携わった「知識」と「経験」があります。
資格の中には経験があると有利に働くものも多く、単純に記憶力が良いから、頭が良いからといった能力だけでは太刀打ちできないものもあります。
特に経験は1次情報出なければ表現できないことも多く、若い受験者がいくら勉強しても百聞は一見に如かずというように理解できないことも多いです。経験がある、それだけで若い人よりもかなりのアドバンテージだという事を自覚しましょう。
先ほどの中小企業診断士を取った先輩からうかがった話ですが、中小企業診断士の場合単純な知識だけでなく実務経験が求められることもあります。
また、試験科目の中には情報システムに関する内容もあり、業務でやっていたことがモロ被りだったため勉強時間をかなり抑えられたとおっしゃっていました。
また、もう一人別で知っている方は40代ではないのですが、仕事を定年退職後、70歳にして税理士試験に合格した方もいらっしゃいます。70歳で難関資格の税理士に突破することも気の持ちようによっては可能という事ですね。
記憶力が衰えてきた・・・と言ってもさすがに70代の方には負けてられない、といった気はしませんか?
このように、実際仕事をしていたからこそ取得できる資格もあれば、気の持ちよう次第で年齢に関係なく資格を取得することも可能です。
人生の逆転になることも
資格の中には先ほど出てきた中小企業診断士や税理士といった士業と呼ばれる資格があり、これを業務独占資格と言います。
このほかにも資格を持っていないとできない仕事も多く、以下に資格を取ることが人生において有利になるかお分かりいただけると思います。
例え東京大学や京都大学といった難関大学を出ていても資格がなければそれらの仕事には就くことができず、今までコンプレックスがあった場合でも幾らでも盛り返すことができます。
筆者も士業を取ってから経験しましたが、士業関係の仕事は高給なことが多く、周りから先生と呼ばれて尊敬されることも多いので、一念発起して取得する価値は十二分にあります。
どんな資格が転職に有利?
どのような資格が特に転職に有利なのか、いくつかの状況に分けて紹介していこうと思います。
それぞれの状況に応じて目指すべき資格も変わってくるので、自身がどの資格を狙うのが良いか判断材料にしてみてください。
40代男性が転職を目指す場合
最初に40代男性にポイントを当てて紹介していきます。
40代男性の場合、仕事経験も多くベテラン扱いされることが多いです。管理職になっていたり技術を極めて職人やスペシャリストを目指している方も多いかなと思います。
同業他社にステップアップとして転職する場合はよりスペシャリスト的な資格を、異業種へチャレンジする場合はジェネラリスト的な資格を取ることをおすすめします。
同業他社の場合
会社の規模が小さくて給料も低く、もっと大きく稼ぎたいと思う方は同業他社への転職を狙う方が多いのではないでしょうか。
特に40代の場合管理職を狙う方も多く、管理能力を学習・アピールできる資格だと非常に強みになります。
中には転職において資格はあまり役に立たず、実務経験が全てだという声もありますが、職歴やスキルがほぼ同じ場合で比較すると資格があるとよりプラスになり、難関資格であるならライバルも必然的に減るので、狙っておいて損はないです。
一般的に難関と言われる資格でも長年にわたる経験がある分敷居は低くなっているはずなので、専門知識を活かして取得していきましょう。
日商簿記1級
業界 | 全般 |
職種 | 事務、経理 |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | 66 |
日商簿記1級は簿記検定の中でもかなり難しい資格とされており、その分大手企業からの求人も多くなっています。
特に簿記2級3級までは人気資格で多くの方が取得されていますが、1級は中々対策しきれずに挫折してしまう方が多いので持っておくとその希少性からも非常に強い武器となります。
簿記1級=税理士や会計士の登竜門といった見方もありますが、転職で企業に入りたい場合は税理士の簿記論や財務所論よりも評価も高い傾向にあります。
最近では簿記1級の講座も増えており、学習しやすい環境になりつつあるので、興味があったら覗いてみてください。
不動産鑑定士
業界 | 不動産 |
職種 | 営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★★★★☆ |
難易度(偏差値) | 74 |
不動産鑑定士は不動産系資格の中でも最高峰の難易度を誇る資格ですが、それに準じた評価を得ることができる資格です。
取得難易度は非常に高く困難極まりないですが、好況不況にかかわらず一定の需要があり、取っておくと情勢がどのように変化しても食べていけなくなることはまずありません。
人に住処がある限りなくなることはまずない資格の筆頭として、1度取ったら一生涯安心ですね。
プロジェクトマネージャー
業界 | IT |
職種 | 管理職 |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★★★★☆ |
難易度(偏差値) | 69 |
プロジェクトマネージャーは情報処理技術者試験の中でもレベル4にカテゴライズされる資格で難易度は非常に高いですが、管理職をするにあたって必要不可欠な知識やスキルを得ることができます。
情報処理技術者試験といった響きからIT関係の現場で役に立ちそうな資格ですが、タイムマネジメントやサービスマネジメントといったマネジメント系の内容が多いのでIT系以外でも意外と汎用性は高いです。
IT系を目指す方、管理部門を目指す方は優先度を上げて取得しておきましょう。
またPMは経験が合格率に直結する資格です。50時間ほどの短時間の勉強で受かったという方もいれば、1,000時間以上かけても合格できない方もいるので、合格できそうかどうか直感的に判断するためにもテキストの類は一度見ておくと良いです。
異業種に挑戦する場合
異業種に挑戦する場合はスペシャリスト向けの資格よりもゼネラリスト向けの資格を狙いましょう。
理由としてゼネラリスト向けの資格は難易度が高くてもある程度仕事の経験を通して理解しやすく、取得までに時間がかからないことが多く、取得後も評価されやすい傾向にあります。
もちろん、それでいて難易度が低い資格を取得してもあまり役には立たないので、最低限ここで紹介している資格を狙いましょう。
中小企業診断士
業界 | 全般 |
職種 | 経営、営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★★★★★ |
難易度(偏差値) | 67 |
中小企業診断士は経営全般にかかる事に加え、ITや会計の事などを幅広く学びます。
ビジネスマンとして働いてきたならいつか学んだような内容も多く、取得後の評価も高いので取得しておくことをおすすめします。
ビジネス全般に詳しいことを客観的に証明できるので就職にももちろん強いですし、資格の知識を基に独立したりクライアントを確保して起業したりもできるのでおすすめです。
実際に営業力がありクライアントを多数集めることができれば数千万レイヤーも不可能ではありません。
情報処理安全確保支援士
業界 | 全般 |
職種 | 社内SE、コンサルタント |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★★★☆☆ |
難易度(偏差値) | 67 |
情報処理安全確保支援士は以前は情報セキュリティスペシャリストと呼ばれていた試験です。
セキュリティの専門家で、ゼロベースから学ぶのは難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが支援士の資格は国語の問題と言っても過言ではなく、一般常識+読解力があれば意外と解けます。
筆者も未経験で取得できましたが、しっかりと勉強法を練って対策をしたところ無事合格できました。セキュリティは今やどの企業でも必要な知識とされています。
特に中小企業、地方の企業ではセキュリティに詳しい方が少なくなっており引く手あまたなので取得できると非常に心強いです。
TOEIC
業界 | 全般 |
職種 | 全般 |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | スコアによる |
英語資格の代表格のTOEICもおすすめで、特に最近はグローバル化しており海外進出している企業も多いです。
海外に出張すればさらに手当がついて給料アップも見込めますが肝心の英語ができないと現場で役に立てません。
700~800点取れればかなりの活躍が期待されるので継続的に受けていきましょう。
ほぼ毎月受けられるのもTOEICは嬉しいポイントですね!
40代女性が転職を目指す場合
次に40代女性向けの資格をいくつか紹介します。
こちらも同業他社へステップアップする場合と異業種に挑戦する場合に分けて書いていきます。
同業他社の場合
最近は女性の社会進出と言われるくらいで、女性の管理職の方も多くなってきています。
一方で育児休暇の為多少ブランクがあっても直ぐに職場復帰する方も増えています。
いずれにしても資格があれば昇進、転職、再就職に強くなってきます。
最初に同業他社への転職を考えている場合におすすめできる資格です。スペシャリスト系や1級とつくような資格が専門性も高くおすすめですね。
ファイナンシャルプランニング技能士1級
業界 | 金融、保険 |
職種 | 営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★★★★★ |
難易度(偏差値) | 58 |
FP1級は金融や保険等に関する知識を学ぶことができるファイナンシャルプランナー試験の中でも最も難しいと言われる資格です。
合格率は80%近くと非常に高いのですが受験資格を獲得するまでが大変で、この業界で数年間の経験があったり下位資格を持っていたりしないと受験できません。
逆に言えばそれらの条件があれば取得自体は難しくないので取得して今う事をおすすめします。
日商簿記1級
業界 | 全般 |
職種 | 事務、経理 |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | 66 |
男女問わず事務職で日商簿記1級を持っていればかなりの戦力として唯一無二の存在として重宝されます。
簿記1級は会計学や原価計算が入る分簿記2級に比べて難易度もグンと上がりますが、経験が長ければ長いほど取得しやすくなる資格なので一度チャレンジしてみると良いかもしれません。
受験者数も簿記2級から比べてがくっと下がるので是非とも取得しておきたい資格ですね!
医療事務管理士
業界 | 医療 |
職種 | 事務 |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | 44 |
医療事務管理士は病院やクリニック、診療所といった医療機関で働ける資格です。
医療が今後なくなることは無いので一度取得してしまえば生涯使うことが可能でくいっぱぐれはまずありません。
パートやアルバイトでも活かせる資格で、年に4回ほど実施されている点からも受験しやすい資格と言えるでしょう。
医療事務に関する資格は多数ありますが、その中でも特におすすめなのが業務の幅の広さや求人の多さからもこの医療事務管理士です。
異業種に挑戦する場合
異業種に挑戦する場合の資格もいくつか紹介します。ステップアップを考慮して同業他社への転職を目指す場合よりも敷居は低いものの人気資格が多く、こちらも生涯役に立つものばかりです。
宅地建物取引士
業界 | 不動産、金融 |
職種 | 営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | 57 |
未経験からでも取得しておいて役に立つ資格の代表格に宅建士があります。
宅建は士業の中でも業務独占資格でありこの資格を持っている人にしかできない仕事があります。
街角の不動産紹介場などでも法律上、宅地建物取引業を営むには従業員5名につき1名の宅建有資格者が義務づけられているという仕組みがある事からもその需要が減る事はまずありません。
取得難易度も決して簡単ではありませんが、対策すれば合格できる資格であることには変わりないのでスクールやテキストでしっかりと対策をすれば1年で合格できる資格です。
40代からの宅建士への挑戦は資格ルー~資格取得の教科書~様でも詳しく解説されています。
興味がある方は以下の記事もご覧ください。
日商簿記2級
業界 | 全般 |
職種 | 事務 |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | 54 |
宅建と同じくらい人気のある資格に日商簿記2級があります。
日商簿記2級は国家資格ではないものの取得する価値は非常に高く、理由として簿記は主に経理に求められる資格ですが、経理職は経営管理の略であり、経理が存在していない会社はまず存在していないことが挙げられます。
どの会社でも必要な部署に役に立つ資格なので、取得しておくことで多くの会社から求められるようになることでしょう。
経理職のような事務職は経験が問われる仕事でもありますが、最近では少子高齢化も相まって人手不足になっており、未経験でも有資格者であれば優遇されることも多いです。
難易度としても独学で十分可能で、万が一自信がなければ簿記2級を扱っているスクールもたくさんあるので環境を整えやすいです。
TOEIC
業界 | 全般 |
職種 | 全般 |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★☆☆☆☆ |
難易度(偏差値) | スコアによる |
近年グローバル化している社会で英語のスキルは男女問わず必要で、近年では日系企業でも転職条件としてTOEICのスコアの提示を求めることが増えてきました。
特にTOEICは点数区切りで評価されるため客観的に能力値を図ることができます。
年に何回も受けられるのも嬉しい点で、良いスコアが出ればそれをアピール用に持参しましょう。
40代女性向けの資格については女性向けの仕事や資格を紹介しているspicomi様のサイトでも紹介されているので、合わせてご覧ください。
専業主婦(夫)経験が長い場合
次に専業主婦(夫)経験が長く、仕事のブランクが空いてしまっている場合におすすめできる資格です。
ブランクが長い場合再就職が難しい場合も多いので、就職に頼らず自身で稼いだり節約できたりする資格だったり、ブランクを物ともしないような資格がおすすめになります。
ファイナンシャルプランニング技能士2級
業界 | 金融、保険 |
職種 | 営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★★★☆☆ |
難易度(偏差値) | 48 |
ファイナンシャルプランナーの資格は求人数が多いこともさながら、家計に関するお金の知識も得られるため節約・節税につながります。
FPは3級もありますが本格的に評価されるのは2級からで、金融・保険業界の営業職として迎え入れられることも多いですがそれだけでなく顧客を自分で見つけて資産設計業務を行うことも可能となり、会社に頼らない働き方を実現できます。
他の人にアドバイスしながら自分の知識も補い生計に貢献する理想的な働き方ができる資格と言えますね。
中にはファイナンシャルプランナーとして独立して年収1,000万円を超える方もいるそうで、夢のあふれる資格ですね!
社会保険労務士
業界 | 全般 |
職種 | 事務、人事、コンサルタント |
転職 | ★★★★★ |
独立 | ★★★★★ |
難易度(偏差値) | 67 |
社会保険労務士の資格は一般企業の総務部、人事部で働くことができる一方で法律事務所に所属してコンサルタントをしたり独立して働くことも可能です。
企業での需要が高い一方、合格率は10%程で圧倒的に人が足りていない状況にあり、求人を見つけやすいといった強みからたとえ未経験、仕事のブランクが長くてもほとんど気になりません。
勉強期間としては半年~1年くらいとされており、比較的時間を確保できる環境にあるのならチャレンジする価値は大いにあります。
社労士も人気資格で、各塾で開講されているので積極的に利用していきましょう。
独学で勉強するよりも速いペースで確実に合格できますよ♪
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独立を目指す場合
最後に、転職ではなく独立を目指す場合におすすめできる資格も紹介します。
税理士
業界 | 全般 |
職種 | コンサルタント |
転職 | ★★☆☆☆ |
独立 | ★★★★★ |
難易度(偏差値) | 74 |
税務関係のスペシャリストと言われる税理士は顧客が個人になる場合と企業になる場合があり、多くの活躍の場が期待できます。
合格するためには5科目の試験に合格する必要があり非常に長丁場の資格になりますが、1度合格した科目は生涯有効で、累計5科目合格できれば良いので計画的に取得することが可能です。
税理士は税理士事務所に勤務しつつ経験を積み、ある程度実績や顧客をつかめたら独立するといった流れが一般的です。
税理士の強みは定年がないので、70、80代まで活用できる点です。
今から数年かけて取得してもまだ20年~30年はお世話になる資格と考えると取るしかないですよね?(*´ω`*)
中小企業診断士
業界 | 全般 |
職種 | 経営、営業、コンサルタント |
転職 | ★★★★☆ |
独立 | ★★★★★ |
難易度(偏差値) | 67 |
中小企業診断士は経営の事を学ぶので、この資格を活かしてコンサルタントとして活躍するといった直接的な活用法以外に、資格で得た知識をフル活用して他の資源で独立するといった間接的な活用方法もあります。
内容的にはそこそこ深くかなり広くで大変ですが、こちらも午前中は科目合格があるので段階的に取得していくことが可能です。
この時点で戦略性を問われていることになりますが、スクールや参考書を利用して対策していきましょう。
40代が転職を成功させるために
どんなに良い資格を取得してもその資格をアピールできる場がなければ意味がありません。
また、あまり価値がない資格に手を伸ばして数だけ揃えるのもNGです。
特に資格は[価値のある1つの資格]>[価値のない無数の資格]です。
手あたり次第資格を取るのはNG
10代20代の場合、どんな業界があるのかといった下調べや興味本位のために手あたり次第資格を取ってみるのも悪くはありません。
しかし40代に差し掛かった場合、まさに働き盛りで戦力を求められます。今から全くの未経験業界にチャレンジし、そのために一通り資格を取ってみるというのは非常に効率が悪くおすすめできません。
下手に資格をとっても転職で活かせるとは限りませんし、無理やり活かそうとすればキャリアアップどころかキャリアダウンになってしまうこともあります。
具体的には40代でエンジニアから簿記3級を取って事務職に移動したものの給料は2/3になってしまい満足できずに辞めて転々としていくうちに給料も下がり条件も大して良いものが残らず・・・といった方も実際にいらっしゃいます。
それよりも今就いている仕事からステップアップできるための資格を選んだり、未経験でも即戦力になれるような多少難易度が高くビジネス経験を問われる資格を選んだりして受験するべきです。
簡単な資格についつい手を伸ばしがちになってしまいますが、そんな甘い気持ちはすっぱり捨てて、時間は有限という事を念頭に置いて戦略的に資格を取得していきましょう。
人気があっても40代で取得するべきではない資格
実際に40代からだったらあまり受けても意味がない資格とはどのような物でしょうか。
世間一般的には人気と呼ばれている資格でもほとんどど評価されない資格として例を挙げると
- 未経験者向けの初歩的な知識しか付けられない資格か
- 自分の仕事に直結しない資格
となります。
上記で紹介した資格も本当にご自身の仕事にマッチするかを一度考えてから選んでいただこうと思います。加えて、以下の資格は特に40代では取得しても無駄になってしまうので候補から外しましょう。
ITパスポート
ITパスポートはネットワークやセキュリティ、コンピュータアーキテクチャやマネジメントストラテジといったIT系に必要な知識や技術を学習できますが、40代の段階で取得してもあまり役に立つことはありません。
理由として内容が初歩的過ぎて誰でも学習できるので、万が一この資格を武器にアピールした場合、周りは同じ資格を持った若年層の方々になります。
企業はより長く働いてくれる若い方を優先して取りたいので、ITパスポートだけでは戦えません。
各種検定
日本語検定や漢字検定、数学検定や英語検定はたとえ1級を持っていてもあまり評価されることはありません。
特に数学検定と英語検定は受講者も多く、1級の難易度は非常に高くなっています。
それでいて評価されない理由としては業務にそのまま生かすのが難しいからになります。
せっかく取得できた資格でも武器として使えないなら宝の持ち腐れになってしまうので、筆者の様によっぽど好きで受けたい以外は選択肢から外して他の資格に挑戦する方が良いです。
資格を効率的に取るためにスクールを利用すべき
上記で紹介した資格の中には難易度が高く、独学では難しいとされる資格も多く含まれています。
特に40代ともなると20代~30代と比較して仕事が忙しく時間が取りづらいことに加え、どうしても記憶力も落ちてきてしまいます。
そんな中で無理に独学を続けてもなかなか合格できず時間だけが経過していき、50代、60代へと差し掛かってしまい転職はよりいっそう厳しいものになるでしょう。
その状況を避けるためにも是非ともスクールは利用してください。
おすすめのスクールは主に以下の3つになります。
資格の大原
「本気になったら大原」のフレーズで有名な資格の大原は特に簿記系・医療系が強いですが、FPや中小企業診断士、社労士から情報処理技術者試験などカバー範囲が非常に広く教材も充実しています。
創業1957年からの歴史とストックがある大手なだけあり大抵の有名資格は取り扱っているので心強いです。費用に関しては多少高いですが、教師陣も充実しておりサポート制度は他のスクールと比較しても右に出る者はないと断言できる安心のスクールです。
[kazu img="https://www.sikaku-no-iroha.co.jp/wp-content/uploads/2019/03/kazu.png" caption="カズ"]受講形式もオンラインから通学、DVDまでバラエティに富んでるよ![/kazu]フォーサイト
講座数 | 20以上 |
得意資格 | 金融系・法律系・情報系 |
受講形式 | オンライン |
教材 | ・フルカラーテキスト ・eラーニングアプリ:Manabun |
サポート・特典 |
・全額返金保証制度 ・教育訓練給付制度 ・ダブルライセンス割引制度 |
公式HP | フォーサイトの公式HP |
重要論点のみを抽出したカリキュラムなので、各資格の勉強を効率よく進められます。
資格によっては万が一不合格だった場合、全額返金制度もあるため安心です。
STUDYing
講座数 | 30以上 |
得意資格 | 情報系・論述系 |
受講形式 | オンライン |
教材 | ・WEBテキスト ・WEBアプリ |
サポート・特典 |
・合格祝い金 ・職業訓練制度 |
公式HP | スタディングの公式HP |
以前は通勤講座とも呼ばれており、サラリーマンが通勤途中の電車の中でも勉強できるようにと言ったコンセプトで作られています。
間違えた問題は繰り返し演習できるため、効率よく学習できます。
転職エージェントへの登録は絶対
資格を取って独立する!という方も含め、最初は経験を積むために法律事務所や税理士事務所に就職する方が一般的で、それ以外の企業に就職する方も自力で就職するというのは非常に難易度が高くなります。
その為資格を取ったことを企業や事務所にアピールするために転職エージェントへの登録は絶対にしましょう。
転職エージェントの登録は全て無料ですし、一度登録するとプロフィールの設定が簡単で企業側から求人を送ってくることも多いので良い求人に出会える可能性がグンと伸びます。
登録を後回しにしようとするといざ転職を考えた時に仕事疲れで気力が沸かず、後回し後回しを繰り返して歳を重ねて転職難易度が上がるといった悪循環にも陥りやすくなってきます。
そういった状況を避けるためにも、余力があるうちに登録をしておきましょう。特に求人の中には意外と資格が要らなかった、というパターンもあるので、資格取得の前に登録しておいて、取得できたら後から書き加えるのも良い方法です。
筆者がおすすめする40代の方向けの転職サイト・エージェントは以下の3社です。
MS-Japan
種類 | 転職エージェント |
案件 | 4,500件 |
利用者層 | 30~40代 |
案件傾向 | 管理職・士業 |
MS-Japanは管理部門特化型のエージェントで、大手上場企業や外資系企業、優良ベンチャー企業の求人が多く、税理士や会計士といった資格職の求人ももちろん多くなっています。
キャリアアップを考えている方、さらに大手への転職を考えている方はまずこちらに登録しておくのがベストです。
目的が絞られている分好みの求人と合致する可能性も高く、そこまで大きな転職エージェントではないためサポートも手厚く、内定までの時間が断然早いです。
doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。
取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!
筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。
ミイダス
種類 | 転職サイト |
案件数 | 5万件 |
利用者層 | 20~60代 |
案件傾向 | 営業・事務・エンジニア |
ミイダスは自分の職歴や業務内容、勤めていた会社の規模などを入力していくことで条件に合う会社と年収を絞ってくれる転職サイトです。
資格はもちろんのこと、専門的な知識やニッチな経験も評価されるため思わぬ求人が見つかる可能性も高いです。
[kazu img="https://www.sikaku-no-iroha.co.jp/wp-content/uploads/2019/03/kazu.png" caption="カズ"]大まかな年収とかもその場でわかるからキャリアアップ・年収アップの求人探しにオススメ![/kazu]このほかにも、ハイクラスな条件への転職だったり、女性向けのエージェントは数多く存在しています。
詳しくは、CAREER CLASS様のサイトでまとめられているため、気になる方はあわせてご覧ください。
履歴書への書き方
資格を取得したら履歴書に資格を書くと思うのですが、その時の書き方についても注意点がいくつかあります。
業界によっては取得順ではなく特定の資格を上に書いたほうが良い場合や、そもそも書かない方が良い資格というのもあります。
具体的な書き方や、どんな資格は書くべきで、どんな資格は書かないべきかを個別にまとめた記事もあります。
迷ったときは是非参照して書いてみてください。
40代の方向けおすすめ資格まとめ
今回は40代の方に向けておすすめできる資格を紹介させていただきました。
資格に挑戦するのに年齢は関係なく、むしろ学歴や職歴に今までコンプレックスがあるからこそそれをバネにし、人生の逆転をされてきた方も大勢見てきました。
資格一つで人生は良い方向に転がるので、現状に満足できない方は是非チャレンジしてみてください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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