資格は取っても意味がない!?役に立たないといわれる理由と有効活用方法を解説!
資格は昇進・昇格の条件になっていたり、転職の時の応募条件に設定されていたりするため、一般的にはあると良いものとされています。
しかしなかには「資格を取っても意味がない」「資格は役に立たない」と言う意見も見られます。
この記事では資格が「意味ない」「役に立たない」と言われる理由について解説します。取得した資格の有効活用方法についても解説するので、参考にしてください。
資格を取っても意味がないといわれる理由
なぜ「資格は意味がない」と言われるのか、理由を確認していきましょう。
業務では実務経験が優遇されがちだから
転職しかり昇進しかり、業務においては資格よりも実務経験が優遇される傾向があります。求人を見ても「〇〇資格保有者」よりも「〇〇の経験3年以上」など、経験年数を問うケースが多いです。
筆者が経理職で転職した時も、「簿記2級」より「連結会計」の経験を優遇する企業の方が多数見られました。
実用性の低い資格も多いから
資格のなかには持っていても実務に活きないケースも多いです。
例えば「〇〇アドバイザー」のような資格は持っていてもまず役に立ちません。
費用対効果が見込めないから
難易度が高い資格であっても大して評価されなかったり昇進に影響しなかったりする資格も役に立ちません。
会社で報奨金が設定されていても、受験料や教材でそれ以上の出費がある場合、費用対効果は悪いと言えます。
AIの登場により淘汰されるから
事務をはじめとする所定の手続きに沿って進める業務はAIによって淘汰されると言われています。事務作業に関連する資格も将来的に価値が危ぶまれる可能性は否めません。
ただし資格の内容は時代とともに変わっていきます。今後はAIの登場を考慮した内容に推移していく可能性も十分にあります。
取っても役に立たない資格とは?
具体的に取っても意味がない資格を確認しましょう。
趣味色の強い資格
趣味色の強い資格は実用性が低く、とってもほとんど意味がありません。
趣味色の強い資格として、具体的には以下の通りです。
- 世界遺産検定
- 歴史能力検定
- 神社検定
- ことわざ検定
- 天然石検定
知名度が低い資格
内容としては充実していても、知名度が低いと評価されない資格もあります。
例えば有名どころの簿記ですが、「日商簿記」は知名度が高く取得するメリットが大きいです。一方、「全経簿記」「全商簿記」は内容こそほぼ同じですが知名度が低く、あまり評価されません。
業務に直結しない資格
一般的には評価される資格でも、業務に直結しなければ評価されません。
極端な話、医師免許を持っていても経理の仕事で役に立つケースはほとんどありません。
誰でも取れる資格
ある程度実用性があっても、誰でも取れるような簡単な資格の場合差別化ができません。
具体的には以下のような資格が該当します。
- ITパスポート
- FP3級
- MoS
ただしこれらの資格は実務で役に立つ知識が多いです。特に学生や新卒は評価されるので、業界や仕事を知る意味でも取って損はありません。
転職・就職・独立などに役立つ資格とは?
転職・就職・独立で役に立つ資格も確認しておきましょう。
独占業務のある資格
その資格を持っていないと仕事ができないような「独占業務のある資格」は非常に役立ちます。
具体的には以下のような資格が該当します。
- 宅地建物取引士
- 弁理士
- 税理士
知名度の高い資格
知名度が高く人気な資格も持っていて損はありません。具体的に知名度が高い資格も確認しておきましょう。
- 日商簿記2級
- 基本情報技術者
- FP2級
業務に直結する資格
経理なら簿記、銀行マンならFPといったように、業務に直結する資格はダイレクトに知識が活きるのでメリットも大きいです。
特に仕事と関連する資格の場合、職場で推奨されていたり報奨金が設定されていたりします。
一定の努力が必要で希少価値の高い資格
ある程度の難易度があり合格率が低く、勉強しなければ取れないような資格も取得する価値はあります。
具体的には以下のような資格が挙げられます。
- 日商簿記1級
- 中小企業診断士
- 情報処理安全確保支援士
資格取得の注意点
役に立つ資格を取って業務に活かしたいなら、以下の点には注意しましょう。
難関資格にこだわらない
難関資格のなかには取得できると評価される資格も多く含まれています。しかし難関資格にこだわりすぎて時間がかかったり挫折してしまっては意味がありません。
また、取得後に本当に評価されるかどうかは職場によります。
難関資格を取得することよりも、職場で評価されたり今後の仕事に繋がったりする資格を率先して狙いましょう。
業務に関係ある資格が最重要
資格は国家資格・民間資格・ベンダー資格を合わせると無数にあります。その中でも業務に関係ある資格を優先して狙っていきましょう。
業務によっては国家資格ではなく民間資格・ベンダー資格の方が役に立ったり評価されたりするケースもあります。
職場やお客さんからどのような資格・技術が求められているかを最初に把握するのが重要です。
職場での資格の評価も考える
職場で評価される資格は基本的に就業規則に昇進要件として記載されていたり上司から推奨されたりします。
例え簡単だったりマイナーだったりしても、求められている資格は素直に取るようにしましょう。
資格が意味ないことに関するよくある質問
- 資格が意味ないというのは負け惜しみですか?
- 資格が取得できなかった人の発言なら負け惜しみです。一方で資格取得者が言う場合はまだ活かせていないか、本当に役に立たない資格を取ってしまったかのどちらかです。
- 資格を取りまくる人はどんな人ですか?
- 勉強が好きな人や、資格取得が評価される仕事(講師・銀行員など)です。
- 役に立たない資格は面白いですか?
- 役に立たないと言われている資格のなかには趣味色が強いものも多数あります。それらは人によっては面白く感じます。
資格を有効活用したいなら挑戦前によく考えよう!
資格には意味がないものだけでなく、業務に活かせるものも多数存在します。ただし、仕事で求められていて業務に直結することが大前提です。
資格を有効活用したいのであれば、手当たり次第受けるのではなく本当に必要か、求められているのか確認しましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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