セキュリティエンジニアに未経験からなるには?ゼロから始めるキャリアプランを解説!
セキュリティエンジニアになるには、専門的な知識が必須です。しかし、未経験からでもなれる方法はあります。
筆者も以前未経験からセキュリティエンジニアに転職できました。
この記事では、ゼロからセキュリティエンジニアになるためのキャリアプランについて解説して行きます。
本記事のまとめ!
- セキュリティエンジニアは需要が増えており、未経験でもなれる可能性が高い
- 未経験から挑戦する場合は知識の拡充やスキルアップが必要
- セキュリティエンジニアの求人ならレバテックキャリアがおすすめ!
セキュリティエンジニアに未経験からなるには?ゼロから始めるキャリアプランを解説!
情報セキュリティに関わる基礎知識の習得や・関連する資格の取得・セキュリティではないもののITの経験を積むことで、未経験からでもセキュリティエンジニアを目指せます。
まずはセキュリティエンジニアそのものについて、確認していきましょう。
セキュリティエンジニアの役割は?
セキュリティエンジニアの主な役割は、企業や組織の情報資産をサイバー攻撃から守ることです。
具体的には、セキュリティポリシーの策定・脆弱性評価・侵入検知システムの構築などが含まれます。また、緊急時のインシデント対応や、事後のリスク分析と改善にも携わります。
攻撃手法は日々進化しており、セキュリティエンジニアは常に最新の脅威に対応するために知識の更新が求められる専門職です。
セキュリティ業界の動向と未経験者の採用状況は?
IT化が進んだ現代では、サイバーセキュリティは欠かせない要素で、需要は高まり続けています。人手不足の背景もあり、企業は経験者だけでなく意欲とポテンシャルを持った未経験者を積極的に採用する傾向が強まっています。
特に、継続的な学びとキャリア形成に前向きな人を求める企業は多く、教育支援制度を設けて新人を技術的に育成している例も多いです。未経験でも応募条件を満たせばセキュリティエンジニアになれる可能性は高いです。
セキュリティエンジニアの業務内容
セキュリティエンジニアの業務は多岐にわたります。
企画から運用まで一連のプロセスを理解し、それぞれのフェーズにおいてどんな工夫や専門知識が求められるのか、業務内容を具体的に確認しましょう。
企画・提案
セキュリティエンジニアは、組織の課題や脆弱性を見つけ出し、それに応じたセキュリティ対策の企画・提案を行います。
攻撃手法の動向を把握し、新たな脅威に対する防御策を考案することが重要です。戦略的思考力だけでなく、技術的見識も必要とされます。
設計
企画したセキュリティ対策を実際に実現するためには、設計が不可欠です。
システム全体のセキュリティ要件を満たすために、サイバー攻撃の手口・利用するツール・技術に関する深い知識が必要になります。
設計段階で将来のリスクも予測し、拡張性や柔軟性を持たせた構築計画を立てることが求められます。
実装
設計されたセキュリティ対策を具体的なシステムとして形にする作業が実装です。
ファイアウォールや侵入検知システムの設置・暗号化技術の適用など、各種セキュリティツールを用いる技術力が必須です。
また、既存のシステムへの統合を考慮しながら効率的かつ安全に作業を進める能力が問われます。
テスト
実装が完了したシステムの安全性を検証するために、テストフェーズは欠かせません。
ペネトレーションテスト(侵入テスト)を始め、さまざまな角度からシステムの脆弱性を探り、改善点を見つけ出すことがテストの目的です。
リアルな攻撃シナリオを想定し、実際に攻撃を仕掛けてみることで、セキュリティ対策の有効性を確かめます。
運用・保守
セキュリティシステムは、構築したら終わりではありません。継続的な運用と保守が不可欠です。
日々の監視業務・システムの定期的なアップデート・インシデントが発生した際の迅速な対応などが求められるため、常に状況を注意深く観察する目と、臨機応変な対応能力が求められます。
また、運用フェーズではユーザーからのフィードバックを受けて、より良いセキュリティ体制へと継続的に改善していくサイクルが重要です。
セキュリティエンジニアに求められるスキルや基礎知識
セキュリティエンジニアになるためには、専門性の高いスキルやIT全体に関係する幅広い知識が求められます。
これらの技術を身に付け、日々進行する脅威に対応できるよう準備をしておくことが重要です。具体的に必要なスキルや基礎知識について詳しく解説します。
ネットワーク
ネットワークはサイバーセキュリティの基礎を成す要素です。
セキュリティエンジニアとして、TCP/IPなどのプロトコル・ルーティング・スイッチングの原理を理解しておきましょう。
さらに、ファイアウォール・VPN・IDS/IPSといったネットワークセキュリティ装置の構成と運用方法にも知っていると多いに役立ちます。
オペレーティングシステム
様々なオペレーティングシステム(OS)のセキュリティ特性や脆弱性を知っていることも、効果的なセキュリティ対策を行う上で欠かせません。
LinuxやWindowsを始めとする主要なOSの構成要素・アクセス権限の設定・ログ管理などに習熟していることが重要です。
データベース
データベースのセキュリティは、重要情報を保護する上で非常に大切な要素です。
SQLインジェクションのような攻撃手法の理解はもちろん、エンティティ・カーディナリティ・ノーマライゼーションなどデータベース設計の基本概念に精通していることも求められます。
コミュニケーションスキル
セキュリティエンジニアは、技術知識だけでなく、部門間や顧客と円滑にコミュニケーションを取る能力も重要です。
複雑なセキュリティ対策やリスクをわかりやすく説明し、その必要性を理解してもらうことは業務を進める上で欠かせません。
マネジメント
プロジェクト管理能力やチームリーダーシップも、セキュリティエンジニアに求められるスキルです。
企画から運用・保守に至るまでのプロジェクト進行を適切にコントロールし、複数の部門や関係者との調整も行います。
効率的な業務遂行と目標達成には、マネジメント能力が不可欠です。
資格を取得してスキルアップしよう
情報技術の進展に伴い、ITスキルの向上が個人のキャリアアップに不可欠です。
資格を取得することでその専門性を証明し、より良いキャリア構築が可能になります。
セキュリティ関連の資格一覧
ITセキュリティ領域には多様な資格が存在し、各々が特定の知識やスキルを証明します。
例えば、CISSPやCISMは上級者向けとされ、セキュリティ管理やリスクマネージメントに関する深い知識を認定します。
CompTIA Security+は基本的なセキュリティ知識が問われる資格であり、入門者から中級者を対象にしたものです。
さらに、ネットワークセキュリティに特化したCCNA Securityや、サイバー犯罪の調査にフォーカスしたCertified Ethical Hacker(CEH)など、専門性に応じた資格取得が可能です。
セキュリティ関連の資格を取得するメリット
セキュリティ資格は、専門知識の習得はもちろんのこと、その認定がキャリアの信頼性を高めます。資格を持つことで、給与の増加・昇進の機会・新たな職種へのチャレンジが容易になります。
また、業界での標準的な知識の共有・専門家同士のネットワーク構築など、専門性を高めるための環境も整ってきています。
資格は自身のスキルを客観的に示すバロメーターとなり、就職や転職の際に強力なアピールポイントとなり得ます。
初心者向けのセキュリティ資格
セキュリティの世界への第一歩として、入門者向けの資格が存在します。情報セキュリティマネジメントは幅広い基本的な知識を問われるため、初学者におすすめの資格です。
この資格を取得することで、セキュリティ概念・攻撃手法・ネットワーク概要などの基礎を固めることができ、今後の学習の土台となります。
情報セキュリティマネジメントは比較的取得しやすいだけでなく、国家資格のため一定の評価も得られます。
未経験からセキュリティエンジニアの実務経験を積むための方法
セキュリティエンジニアとしての経験を積むには複数の方法があります。未経験からでも適切なステップを踏むことで、専門知識を生かした実務経験を積み、プロフェッショナルを目指せます。
インターンシップの活用
学生であればセキュリティエンジニアとしてのキャリアを開始する場合、インターンシップが効果的です。
企業はインターン生に対して、実際のプロジェクトへの参加機会を提供し、業界の動向や技術を実践的に学べる環境を整えています。
経験を積みながら、セキュリティに関する基礎知識をさらに深め、専門エンジニアへの第一歩を踏み出しましょう。
プロジェクトベースでの参画
プロジェクトに時間限定で参加することも、セキュリティエンジニアとしての経験を積む方法の一つです。
短期間でも個々のプロジェクトに集中して取り組むことで、一連の作業を通じた実務スキルを培うことが可能です。
また、複数のプロジェクトを経験することで、様々な視点からのセキュリティ対策運用に関する知識を深め、専門性をさらに高めることができます。
社内異動
既存の職場において、セキュリティ関連部門への社内異動を目指すのも一つの手です。
異動を通じて、セキュリティ分野への理解を深めるとともに、直接的な経験を積むことが求められます。
企業内における人的ネットワークを活かし、セキュリティ専門のポジションをつかむことで、業務上の経験を効率よく積むことができます。
セキュリティコミュニティに参加
セキュリティコミュニティへの参加は、未経験からのスキルアップに有効です。
コミュニティでは、セキュリティに関する最新の情報交換・勉強会・ハンズオンセミナーなどが行われており、実際の技術を学びながらネットワーキングもできます。
弊社でも支援士ゼミと呼ばれる、情報処理安全確保支援士を目指しつつセキュリティ業界の情報交換をするためのコミュニティを用意しているので活用してください。
未経験からセキュリティエンジニアへの就職活動を成功させるコツ
セキュリティエンジニアとしての転職は、未経験からでも成功の可能性があります。
ターゲットを絞って求人を選び、履歴書や面接の工夫するなど、就職活動にはいくつかの重要なポイントが存在しています。
コツを押さえれば、未経験からでもセキュリティエンジニアへと転職できる可能性が広がります。
職務経歴書をしっかり書く
職務経歴書は、採用担当者に自身を理解してもらうための重要なツールです。未経験の場合、直接的な経験は書けないかもしれません。
しかし問題解決能力や分析力など、セキュリティエンジニアとして求められる能力を今までの仕事や活動でいかに発揮してきたかを具体的な例を交えて書くことはできます。
受講したセキュリティ関連のコース・資格・自学で行なったプロジェクトを積極的に記述して、仕事への熱意をアピールしましょう。
セキュリティエンジニアに特化した転職エージェントを使う
セキュリティエンジニアをはじめとするITに特化した転職エージェントは、豊富な求人情報と業界独特のニーズを把握できるため非常に有効です。
転職エージェントでは、未経験者歓迎の求人や研修制度が充実している企業など、未経験からでも積極的に挑戦できる機会が見つけやすいです。また、業界に精通したキャリアアドバイザーの存在も大きな支えになります。
具体的におすすめの転職エージェントを紹介します。
レバテックキャリア
エージェント名 | レバテックキャリア |
運営会社 | レバテック株式会社 |
料金 | 無料 |
IT・Webエンジニアの求人数(2023年10月5日時点) | 19,030件 |
対象年齢 | 20代~40代 |
求人エリア | 全国 |
強い業界・職種 | プログラマー・ITエンジニア・ITコンサルタント など |
公式HP | https://career.levtech.jp/ |
- IT特化の転職エージェント
- 利用者の約80%が年収アップ
- 業界最大級の求人数を保有
キャリアアドバイザーもエンジニア出身の方が多く、IT業界を熟知しています。レバテックキャリアは年間で7,000企業以上を訪問して求人を掲載しています。
他の転職エージェントでは真似できないほど豊富なエージェント数です。書類の添削・面接対策なども充実しているので安心です。
doda
エージェント名 | doda |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
料金 | 無料 |
IT・Webエンジニアの求人数(2023年10月5日時点) | 3,048件 |
対象年齢 | 20代~50代 |
求人エリア | 全国 |
強い業界・職種 | 全般 |
公式HP | doda |
- 転職業界最大手の転職エージェントで求人が豊富
- 転職未経験者にも安心の手厚いサポート制度が充実
- 転職サイトとの併用が可能
CMでも有名ですが、転職希望者の2人に1人が利用しています。求人数も非常に多く、ITエンジニアだけで10,000人を超えています。
非公開求人も多く、スキル・経歴・資格などがあれば公開されていない好待遇な求人を紹介してもらえます。また、未経験者へのサポートが手厚い点も魅力です。
未経験者応募可能な求人に応募する
未経験者を対象とした求人は、基礎から学べる環境や育成プログラムが整えられていることが多いです。したがって、未経験者応募可能な求人を狙い撃ちするのは合理的です。
応募の際は、成長意欲や対応能力をアピールしましょう。
求人には、社内で必要とされているスキルや求める人物像が記載されているので、参考にしながら自身の強みや興味を結びつけると転職成功確率が高まります。
面接でアピールするポイントをまとめておく
面接では、自分自身がセキュリティエンジニアとして企業にどのような価値をもたらせるかを効果的に伝える必要があります。
例えば、チームワークを重んじる点・新しい技術を学ぶ熱心さ・論理的な思考が得意である点など、自分の強みや適性について示しましょう。
未経験からの挑戦であることの不安ではなく、新たな分野への挑戦を通じて何を成し遂げたいかを前向きな姿勢で語ることで、面接官に良い印象を与えられます。
セキュリティエンジニアからのキャリアパス
セキュリティエンジニアからは、さまざまなキャリアパスが存在します。キャリアパスの一例を確認しておきましょう。
セキュリティスペシャリスト
セキュリティスペシャリストは、システムの脆弱性をテストしたり、被害を最小限に抑えるための対策を立案したりなど、高度な技術を要する職種です。
多くのスペシャリストは、資格取得や実務を通じて専門性を高めています。継続的な学びと経験の積み重ねが重要とされ、最新の知識を保つことが求められます。
業界では、常に最新の脅威に対応できるスペシャリストへのニーズが高まっており、キャリアパスの選択肢として多くの人に選ばれています。
セキュリティマネージャー
セキュリティマネージャーは組織の情報セキュリティを全般的に管理する役割であり、社内のセキュリティポリシー立案や実施・教育・監査などを行います。
セュリティマネージャーを選ぶ人は、技術的な知識と同時にマネジメントスキルも必要とされるため、リーダーシップやコミュニケーション能力も磨くことが必要です。
経験を積んでいくにつれて、組織のセキュリティ戦略に関わる重要な役割を担うようになります。
セキュリティコンサルタント
セキュリティコンサルタントは、企業へのセキュリティに関するアドバイスや、セキュリティシステムの構築支援を行います。
セキュリティコンサルタントでは経験豊富な専門家であることはもちろんのこと、分析力や提案力が求められます。
業界の最新トレンドへの追跡や、クライアントのビジネスに合わせた適切なセキュリティ対策を常に考える力が必要とされるため、幅広い知識と高いコンサルティング能力がキャリアを形成する上での鍵となります。
未経験でセキュリティエンジニアになるには踏み出す勇気が必要!
本記事のまとめ!
- セキュリティエンジニアは需要が増えており、未経験でもなれる可能性が高い
- 未経験から挑戦する場合は知識の拡充やスキルアップが必要
- セキュリティエンジニアの求人ならレバテックキャリアがおすすめ!
人手不足の背景もあり、未経験からセキュリティエンジニアになるための門徒は増えつつあります。
しかし、セキュリティエンジニアは会社の資産を守るといった重要なポジションを担う必要があるため、責任が重く求められる内容も多いです。
やりがいは非常にある仕事なので覚悟と強い意思をもって知識や技術力を伸ばし、転職活動に臨みましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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