経理はAIでなくなる!?取って代わる業務と変わらない業務の事例を紹介!
経理は一定の需要があり安定している職として人気です。決算期を除いて繁忙期がないケースが多いため、ワークライフバランスを取りやすいメリットもあります。
しかし単調作業も含まれており、「将来AIに奪われるのではないか」といった懸念もあります。
結論、重要なスキルさえ押さえておけばAIが普及しても当分はなくなりません。
この記事では、経理の業務の内でもAIに取って代わる仕事と取って代わらない仕事、今後生き抜くために必要なスキルなどを紹介します。
本記事のまとめ!
- 経理の仕事は当分AIに奪われないが、単純作業は例外
- AIに奪われないためにはPCスキルやコミュニケーション能力を上げよう
- 資格取得や転職でさらに高度スキルを付けると生き残れる可能性は上がる!
経理の業務内容を確認しよう
経理部門は企業活動のあらゆる場面で財務状況を記録し、分析する重要な業務を担っています。具体的な経理業務の内容を確認しておきましょう。
経理は経営の健全性を担保するための多岐にわたる仕事を行います。コストを削減し、利益を最大化するための戦略的な判断も経理の役割です。
経理はなくなる?将来性がないといわれる理由
ビジネススタイルの変化やITの進化に並行して、経理の業務環境も変化しています。
AIやRPAの導入が進むことで、基本的な会計処理の自動化が可能になり、経理の職が脅かされるような見方も増えています。
さらに、電子的なデータ処理の増加による紙の書類が必要なくなる流れや、業務の効率化を目指す企業によるアウトソースの増加は経理の仕事の将来を不確実にしています。
経理の将来性について、以下で詳しく見ていきましょう。
AIやRPAの登場で人より早く正確に経理処理をできるため
AIやRPAの登場により、データ入力や計算などの単純作業は取って代わられつつあります。
たとえば、請求書の自動読み取りによるデータエントリー・経費精算の自動化・会計処理もソフトウェアによって高速かつ高精度で実行できます。
AI・RPAによって、かつてながらの経理職員が負担していた時間を要する作業が省力化され、次々と効率化されています。
DXやSDGsにより紙の作業がなくなるため
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた企業の取り組みの一環として、紙の使用を減らす動きが加速しています。
経理業務でも電子請求書の導入やデジタル帳簿の管理が主流になりつつあり、従来のペーパーレス経理業務が一段と進化を遂げることが予想されています。
これにより、紙ベースの経理業務はなくなる可能性が高いです。
経理をアウトソースする企業が増加しているため
コスト削減や専門性の向上を目的として、多くの企業が経理業務を外部に委託する動きが加速しています。
アウトソーシングによって、企業は経営リソースをより重要な業務に集中させることができるようになる一方で、社内の経理部門が縮小されることが懸念されています。
AIにより早期になくなると予想される経理業務
AIの導入によって影響を受けやすいとされる経理業務は、ルーティンワークに多いです。
単純で繰り返し行われる業務は、プログラムによる自動化が比較的容易です。
単純作業
分析や判断が不要なデータ入力や帳簿の更新など単純作業はAIに置き換わりやすいです。
オペレータが人の手で入力していたデータをAIが自動で処理することで、エラーの減少と時間の節約が可能になります。
請求書発行業務
請求書の発行もAIの業務範囲です。
顧客データベースと連携し、請求の対象期間や金額を自動計算して請求書を作成、発送まで一連の流れで自動化するシステムを導入している企業も増えています。
経費精算業務
経費精算には領収書の管理やデータ入力が含まれますが、これらの処理も自動化によって効率化が図られています。
従業員が領収書をスキャンするだけで、AIが自動で内容を読み取り、適切な費目にデータを振り分けることが可能です。
AI化が進んでもなくならない経理業務
AIによる自動化が進んだとしてもなくならない経理の業務は存在します。
具体的になくならないと考えられる経理業務としては人間特有の判断力・対人スキル・会社の運営に密接に関わる業務です。
税務関連業務
税務に関する業務には、法令の知識と適切な判断が必要です。
税法は頻繁に変更され、個々の取引に応じた適正な税務処理を行うには高度な専門性と経験が求められます。
イレギュラーな業務
突発的な事象に伴うイレギュラーな処理や、特定の取引に関連する独特な会計処理など、標準化されていない業務は人の手が必要です。
イレギュラーな業務ではパターンに頼らない柔軟な対応力が求められます。
各部署とのコミュニケーションを通じた業務
予算編成やコスト管理に関しては、各部署との密接なコミュニケーションが必要な業務もあります。
人と人との直接的なやり取りが必要な場合、AIとは無関係に人が介在する余地もあります。
経営にかかわる業務・意思決定業務
財務状況に基づく経営判断や戦略立案は、AIではなく人の経験や直感に依存する部分も多く、経理部門の専門性が活かされます。
意思決定業務を含む企業の将来を決めるような重要な業務として、経理の役割は今後も続く可能性が高いです。
経理として将来生き抜くためのスキル
AIが進化しても、経理職としてのポジションを守りたいなら、新しい技術を取り入れる柔軟さと専門性の維持・向上が重要です。
また、多様化するビジネスニーズに応えられる能力も求められます。
PCスキル
IT導入にともない、最新の会計ソフトウェアやデータベースを活用するためのPCスキルが今後重要となります。
PCを駆使することで、業務の効率化を図ると同時に、AIやRPAといった技術と適切に連携することができます。
簿記に関するスキル
基本的な簿記知識は経理に不可欠です。仕訳をはじめとする定常業務をAIに任せるとしても、人の目でチェックするさいに知識がなければ仕事は回りません。
法令の変更に伴う会計基準の理解・新しい財務制度への順応など、幅広い視野で簿記に関するスキルを深めましょう。
コミュニケーションスキル
部門間でのスムーズなやり取りを実現したり、経営層へ報告したりといった役割を果たすためには、コミュニケーション能力も大切です。
人と人との対話はAIに代替されにくいため、コミュニケーション能力は今後も需要を増しています。
経理として将来活躍するためにすべきこと
経理の職は、時代と共に変わるビジネス環境の中で進化し続ける必要があります。この変革に遅れず、将来も活躍するためには具体的な行動が求められます。
簿記やMoSの資格を取る
専門性を示すためには、簿記やMicrosoft Office Specialist(MoS)などの資格を取得することが効果的です。
資格取得により、経理業務に対する深い理解と技術的な能力の両方を備えることが可能です。
ハイクラス転職で専門知識やスキルの拡充を狙う
経理業務でさらなる成長をしてAIと差別化したい場合、自身の経験を活かしてハイクラス転職にチャレンジすることも一つの方法です。
転職を通して新たな知見を得たり、より高度な業務に従事することで、スキルの拡充とキャリアアップを実現できます。
経理職におすすめの転職エージェントを紹介します。
MS-Japan
エージェント名 | MS-Japan |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
料金 | 無料 |
経理の求人数(2023年4月28日時点) | 2,728件 |
対象年齢 | 20代~50代 |
求人エリア | 全国 |
強い業界・職種 | 経理・財務・人事・総務・法務 など |
公式HP | https://www.jmsc.co.jp/ |
- 経理をはじめとする管理部門の求人に特化
- 担当者も経理・財務のプロで業界を熟知しているため面談がスムーズ
- 企業情報が豊富で事前にさまざまな情報をインプットできる!
キャリアアドバイザーは経理・財務をはじめとする管理部門のプロなので、経理業務に関して熟知しています。転職の相談だけでなく、キャリアプランの相談にも乗ってもらえて安心です。
実務経験者や資格保有者の場合、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。未経験で経理に挑戦したい方から、経理職でキャリアアップしたい方まで、幅広くおすすめです。
doda
エージェント名 | doda |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
料金 | 無料 |
経理の求人数(2023年4月28日時点) | 10,146件 |
対象年齢 | 20代~50代 |
求人エリア | 全国 |
強い業界・職種 | 営業・経理・企画・金融 など |
公式HP | doda |
- 転職業界最大手の転職エージェントで求人が豊富
- 転職未経験者にも安心の手厚いサポート制度が充実
- 転職サイトとの併用が可能
CMでも有名ですが、転職希望者の2人に1人が利用しています。求人数も非常に多く、経理職だけで10,000人を超えています。
履歴書の添削や面接の練習など、転職未経験の方に向けたサポートも充実しているので、初めての転職で不安な方も活用してみましょう。
経理は完全になくなることはない
本記事のまとめ!
- 経理の仕事は当分AIに奪われないが、単純作業は例外
- AIに奪われないためにはPCスキルやコミュニケーション能力を上げよう
- 資格取得や転職でさらに高度スキルを付けると生き残れる可能性は上がる!
ITの進展によって経理業務の内容が変化する可能性は高いものの、経理が完全になくなることはありません。
企業経営の要となる重要な判断をして、戦略的な視点で財務状況を分析する能力はこれからも高く評価されます。
将来性を確保するためには、変わりゆく環境に柔軟に対応し、新たな技術を積極的に取り入れつつ、コアとなる経理のスキルを維持し育てていくことが重要です。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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