売掛金
売掛金は、企業活動における売り上げで用いられる勘定科目の一つです。
売掛金とは
売掛金は、掛取引によって商品やサービスを売却した場合に将来代金を受け取れる権利(債権)のことです。
すべての取引に売掛金を用いるのではなく、商業目的で商品を販売したときや、加工した製品を販売するときなどに限定されます。
売掛金は売り上げに関して用いられる債権の性格を持つ、流動資産となります。
売掛金を用いるメリット
売掛金を用いて掛け取引をするメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 一括で代金を受け取れるため管理がしやすい
- 現金取引よりも大きな額の取引がしやすい
- 信用取引の上で成り立っている
売掛金の仕訳例
売掛金を用いた仕訳の例を確認しておきましょう。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売上 | 300 | 売掛金 | 300 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 700 | 売掛金 | 700 |
売掛金の関連語
売掛金の関連語を確認しておきましょう。
買掛金
買掛金も商品の掛け取引で用いられる勘定科目です。
売掛金と買掛金の違いについて、売掛金が商品の販売に用いられる勘定科目であることに対して、買掛金は商品の購入に用いる科目です。
受取手形
受取手形も売掛金同様、流動資産にカテゴライズされます。
売掛金と受取手形の違いについて、売掛金で取引するときは特に書類の発行など必要ありませんが、受取手形の場合は特定の書類でやり取りするといった決まりがあります。
未収金
未収金も後日受取をするといった意味合いから、売掛金と似た特性を持っています。
売掛金と未払い金の違いについて、未収金は商品の売り上げに関連して発生するものではない点を押さえておきましょう。
例えば建物・車・消耗品など本業の売上と無関係の一時的な取引の債権に用いられます。
売掛金まとめ
売掛金は流動資産の中でもかなりメジャーな科目です。
簿記試験に限らず、多くの資格試験で出てくる科目なので押さえておきましょう。