簿記2級や3級が経理以外で活かせる仕事は?営業・SE・コンサル・管理職など引く手あまた!!
簿記の資格を狙っていると話すと、多くの方から「将来経理職になりたいの?」と聞かれることが多いです。
確かに、簿記と一番相性が良い資格は経理です。しかし、経理以外にも簿記の知識が活かせる仕事は多いです。
今回は、簿記の資格を経理以外の仕事で活かす場合、どのように活用できるかについて解説していきます。
簿記は経理以外でも役に立つ?簿記の活かし方とは?
簿記は経理以外の仕事でも役に立ちます。具体的にどのような場面で役に立つか、確認していきましょう。
社会人に必須の数字を読む力が得られる
社会人にとって数字を読む力はとても大切です。
会議で新しい提案をするときも、具体的な数値を用いて説明した方が説得力があることは言うまでもありません。
簿記では当たり前のように数字が出てきます。簿記を通して、数字を使うことが当たり前になれば自然と説得力がある発言をできるようになります。
社会人にとっての数字と、学校までの数学はほとんど別物なので、数学が嫌いな方も安心して簿記に挑戦してみてください。
会社のお金の流れが分かる
会社にとってお金の流れは、人間にとって血液の流れのように、止まってはいけないものです。
簿記を通して財務諸表を読み解いたり、財務状況を分析したりできれば、将来的に何をすべきかもおのずとわかります。
製造業の場合は材料が仕掛品に変わって、次に製品に変わるといった過程も数字で見られるようになります。簿記の知識は製造業でも大いに役に立ちます。
多くの資格につながる
簿記の知識が前提となる資格はかなり多いです。後述しますが、情報処理技術者試験のような技術者向けの資格でも簿記の知識が問われます。
「理系だから」「エンジニアだから」と言って簿記を学ばないのは非常にもったいないです。
経理以外で簿記3級が活かせる仕事
簿記3級は主に商業簿記を学びます。レベル的にはそんなに高くありませんが、活かせる場面は非常に多いです。
具体的に簿記3級が活かせる経理以外の仕事を見ていきましょう。
営業
営業は簿記が分かっていないと具体的な数字を提示できず、顧客を説得できません。
顧客から「うちにどれくらいのメリットがあるの?」と聞かれたときにズバッと数字で回答できれば、商談はスムーズに進みます。
簿記
システムエンジニア
システムエンジニアも簿記の知識が役に立ちます。特に会計システムを開発する会社の場合、簿記が必要なことは言うまでもありません。
会計システムの開発以外でも、銀行のエンジニアや社内SEとして会計システムのメンテナンスを行う場合、簿記の知識は必要不可欠です。
また、フリーランスのシステムエンジニアを目指す場合、自分で確定申告をしなければいけません。確定申告でも簿記を持っているとスムーズに処理が進みます。
個人事業主・社長などの経営者
個人事業主や社長などの経営者も、自社の会社の財務状況を知るために、簿記の知識はあった方が良いです。
今自分の会社が健全なのか、それとも改善項目があるかどうかは、将来的に会社が大きくなるか、倒産してしまうかの指標にもなります。
経理以外で簿記2級が活かせる仕事
次に簿記2級まで取れば活かせる仕事を確認してみましょう。
簿記2級は3級よりも複雑な商業簿記や、3級にはなかった工業簿記を学べます。
コンサルタント
簿記2級が活用できる仕事として、コンサルタントも該当します。
コンサルティング業務では、企業の財務諸表をもとに、改善点を経営者へアドバイスしたり指導したりすることが多いです。
コンサルタントを目指す場合、簿記2級以上のレベルが求められ、責任も重い仕事になります。
製造業の管理職
製造業では、材料から製品販売までの流れを知るために簿記2級の工業簿記の知識があると良いです。
特に管理職を目指す場合、収益性分析や意思決定ができなければ話になりません。
実際筆者が働いていた製造業の会社でも、管理職以上は職種関係なく簿記を持っていることが多かったです。
簿記資格をアピールして経理以外の仕事に就く方法!
簿記の資格を活用して経理以外の仕事に就いたりキャリアアップしたりするためには、ちょっとしたコツが必要です。
具体的には以下の点を押さえておきましょう。
業界知識と簿記の考え方を組み合わせる
簿記の資格を活用して経理以外の仕事に就きたい場合、その仕事で活かせる業界知識や専門技術を高めていることが大前提です。
例えばエンジニアならIT知識やプログラミングを学ぶ、営業ならコミュニケーション能力を高めつつ製品知識を押さえるなどが考えられます。
簿記だけ取っても経理以外の仕事で生活できるわけではないので注意しましょう。
転職エージェントを活用する
簿記の知識を活かして経理以外の仕事に就きたいなら、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントのキャリアカウンセラーはさまざまな業界の求人情報を把握しています。
経理以外の仕事で簿記が必要な求人も熟知しているので、聞けば教えてもらえます。自分で探すよりはるかに効率的に簿記を活かせる仕事が見つかります。
簿記の求人が多い転職エージェントは以下の3社です。
doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。
取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!
筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。
MS-Japan
種類 | 転職エージェント |
案件 | 4,500件 |
利用者層 | 30~40代 |
案件傾向 | 管理職・士業 |
MS-Japanは管理部門特化型のエージェントで、大手上場企業や外資系企業、優良ベンチャー企業の求人が多く、税理士や会計士といった資格職の求人ももちろん多くなっています。
キャリアアップを考えている方、さらに大手への転職を考えている方はまずこちらに登録しておくのがベストです。
目的が絞られている分好みの求人と合致する可能性も高く、そこまで大きな転職エージェントではないためサポートも手厚く、内定までの時間が断然早いです。
ネオキャリア
種類 | 転職エージェント |
案件 | 5,000件 |
利用者層 | 20代 |
案件傾向 | 事務・営業 |
一人当たりのサポート時間が10時間越えと手厚く、ブラック企業を徹底排除の優良案件に絞った案件ばかりで安心できるのはこのネオキャリアになります。
万が一不採用だった場合はその原因もしっかり教えてもらえるのですぐに改善することが可能でさらに対象者としては大卒だけでなく大学中退や高卒、中卒の方にもポイントを当てているので学歴で今まではじかれてしまった経験があっても安心です。
簿記を経理以外の仕事で活かすにあたってよくある質問
- 簿記を取ったらどういう職業につけますか?
- 簿記を活かせる仕事として真っ先に思いつく職場は経理・税理士事務所・会計事務所などです 。 また、簿記の知識があると、客観的な数値を示せるようになります。営業職やシステムエンジニアでも大いに活かせます。
- 簿記は何級から就職に使えますか?
- 経理・財務の求人に限定すると、「日商簿記2級以上」が多いです。一方で営業やシステムエンジニアの場合、3級でも問題ありません。
- 簿記2級は何に活かせますか?
- 簿記2級があれば企業の経理・会計に加え、営業・経営管理など多くの場面で知識を活かせます。
簿記を経理以外の仕事で活かす方法まとめ
簿記は経理以外の仕事や資格にもつなげることが可能です。簿記を取ったものの経理が合わないと考える方は、視野を広げてみましょう。
将来的に経理の仕事に興味がない方でも、他の仕事で活かせる可能性は高いので、興味を持たれた方はぜひ簿記にチャレンジしてみてください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません