[日商簿記2級(商業簿記)]子会社株式・関連会社株式[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級における子会社株式・関連会社株式について学習します。
子会社株式・関連会社株式
子会社株式や関連会社株式は支配目的で長期的に保有します。
そのため決算において評価替えをすることはありません。こちらも一連の流れを見てみましょう。
②×4年3月31日 決算日を迎えた。C社株式の時価は54,000円である。
③×4年3月31日 所有しているC社株式について、配当金領収書2,000円を受け取った。
①子会社株式・関連会社株式の取得
まずは子会社株式や関連会社株式を取得した場合の処理を見てみましょう。
今回、子会社株式(資産)を取得しているので借方に子会社株式、現金で支払っているため、貸方に現金を記入します。
取得原価については@100円×500株=50,000円となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
子会社株式 (資産の増加↑) |
50,000 | 現金 (資産の減少↓) |
50,000 |
②期末の処理
子会社の場合投資目的ではないため、期末に評価替えをすることはありません。
また、満期保有目的債券のように金利調整することもありません。
仕訳なし |
③配当金の受け取り
株式会社は会社のもうけの一部を株主に配当として分配します。
その際、株主には配当金領収証が送られてくるため、この配当金領収書を銀行に持っていけば現金に換えることができます。
配当金領収書はほぼ現金と同じ扱いとなるので、勘定科目としても現金を用います。一方で相手方の科目は受取配当金(収益)を用います。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 (資産の増加↑) |
2,000 | 受取配当金 (収益の発生↑) |
2,000 |
子会社株式・関連会社株式・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
また、仕訳がないときは借方勘定科目に[仕訳なし]と記入すること。
勘定科目:[現金][未払金][子会社株式][受取配当金][有価証券評価益][有価証券評価損][仕訳なし]
問1
×2年10月1日 支配目的で山梨商事の株式800株を、1株当たり200円で購入し、代金は月末に支払うこととした。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
×3年3月31日 決算期を迎えた。決算日における山梨商事の1株あたりの時価は180円である
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問3
×3年3月31日 山梨商事から配当金領収証5,000円を受け取った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
子会社株式・関連会社株式・まとめ
今回は子会社株式・関連会社株式について学習しました。関連会社も子会社と同じ要領で仕訳します。
次回はその他有価証券について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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