[日商簿記2級(商業簿記)]ソフトウェアの償却[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級におけるソフトウェアの償却について学習します。
ソフトウェアの償却
ソフトウェアはコンピュータ上で動くプログラムやシステム全般を指します。
ソフトウェアの使い道(商品として売り出すか・自身で使うかなど)によって勘定処理は変わってきますが、2級では自社利用に限定して学習します。
早速例題を見ていきましょう。
②×4年3月31日 このソフトウェアを償却処理する。なお、利用可能期間は5年とする。
①ソフトウェア購入時
今回のケースで取得したソフトウェアは自社で利用するために購入したものです。
このように、自社で利用するために購入したり作成したりしたソフトウェアにかかった費用は、それを利用することで将来の収益獲得が確実な場合や費用の削減が確実な場合は、ソフトウェア(無形固定資産)で処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
ソフトウェア (資産の増加↑) |
5,000 | 現金 (資産の減少↓) |
5,000 |
なお、あまり出題されることはありませんが万が一期中にソフトウェアが製作途中であれば、ソフトウェア仮勘定と呼ばれる科目を用います。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
ソフトウェア仮勘定 (資産の増加↑) |
××× | 現金 (資産の減少↓) |
××× |
②決算時
決算日にはソフトウェアの償却を行います。
ソフトウェアは形のない無形固定資産ですが、通常の固定資産(有形固定資産)同様、償却処理をします。
自社利用のソフトウェアの取得原価は利用可能期間(最長5年)にわたって定額法により償却します。
5,000円÷5年=1,000円となりますね。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
ソフトウェア償却 (費用の発生↑) |
1,000 | ソフトウェア (資産の減少↓) |
1,000 |
ソフトウェアの償却・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][ソフトウェア][ソフトウェア仮勘定][ソフトウェア償却]
問1
×2年4月1日 自社利用のソフトウェア80,000円を購入し、代金は現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問2
×3年3月31日 問1で購入したソフトウェアについて、利用可能期限5年で償却する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
問3
自社利用のソフトウェアの製作費として現金50,000円を支払った。なお、このソフトウェアは製作途中である。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
ソフトウェア・まとめ
今回はソフトウェアの償却について学習しました。無形固定資産の処理は固定資産の減価償却における直接法と似ていますね。
次回は無形固定資産について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません