[医療事務]仕事はブラック?やめとけと言われる理由は?
医療事務の仕事に就こうと思っていても、
といった声がよく聞こえてきます。
確かに医療事務はブラックと言われる傾向にあります。病院と言う閉鎖的な職場だったり女社会だったりが起因しているとも考えられますね。
しかし医療事務でも場所を選べばホワイトな職場はあります。
この記事ではなぜ医療事務が一般的にブラックと言われるのかといった点に加え、ホワイトな職場を選ぶための方法についても解説していきます。
本記事のまとめ!
- ブラックな環境で働いている人の声がよく目立つため、業界全体がブラックと言われてしまう。
- 人とかかわることや覚えることが多いため、人によってはつらいと感じてしまう
- 将来性は高く、ホワイトな職場も多いので、ブラックと感じたら資格取得などを通して転職しよう!
そもそもなぜ医療事務はブラックと言われるのか
そもそもなぜ医療事務はブラックと言われるのでしょうか。
理由はいくつか考えられますが、その中でも以下の5つが考えられます。
病院や医療機関によってはブラックところもある
医療事務の方が働く病院や医療機関と一口に言っても規模から風土までさまざまです。
例えば少人数で経営している病院で患者さんの数が多ければおのずと一人当たりの業務量が増え残業が多くなる傾向にあります。
もちろん小規模経営の病院でも患者さんが多すぎず少なすぎず、経営者(医者)の手腕がしっかりしていればブラックにならないこともあります。
逆に大病院で人員にゆとりがあれば一人当たりの業務量が減る事でしょう。
そして大抵ホワイトな職場で働いている方は文句を言いませんし、辞めもしません。
その結果、ブラックな職場にいる方の愚痴が目立ってしまうのは仕方ないこととも言えますね。
人とたくさん関わるため苦手意識があるとキツイ
医療事務は人と関わることが主な仕事です。
そのため人と関わる事自体が嫌いだったり、コミュニケーションに自信がなかったりすると仕事をきついと感じることでしょう。
ここで言う人とは患者さんはもちろんの事、医師や看護師・税理士なども含まれます。
対人が苦手な人にとっては文字通り地獄になりますね。
クレームの受け口となる
医療事務はその立場上クレームの受け口となることが多いです。
例えば完全予約制であるにも関わらず来院してすぐに診てくれ!といった患者さんもいます。
そこで予約制である旨を伝えても暴言を吐かれてぼろくそ言われる・・・といったことも多々ありました。
このように理不尽なクレームを受けるパターンもよくあるため、ストレスをため込む方や言葉をそのままとらえてしまう方だと病んでしまうことがあります。
女性社会
医療事務・看護師は現在では男女関係なく就けますが、以前の医療系=女性が多いと言った名残からか、まだまだ従業員は女性の割合の方が多いです。
そのため女性社会になりがちです。
男性であればその時点で肩身の狭い思いになりますし、女性同士でも派閥やいじめがあることは少なくありません。
収入が低くなりがち
医療従事者の平均年収は300万円前後と言われています。
労働者の平均年収が400万円くらいであるため、医療事務はどうしても収入の低い仕事と言えるでしょう。
職場によっては残業代がつかなかったりボーナスが無かったりと言うこともあり、割に合わないと言った理由から医療事務を辞めてしまう、ブラックに感じてしまう事もあります。
今の職場がブラックかどうかの判定
今働いている職場がブラックかどうかは以下のような点を判断基準とするとよいでしょう。
新人がすぐにやめる
ブラックな職場の特徴として、新人がすぐに辞めるかどうかは大きな判断基準となります。
もちろん中には職場に適応できずに辞めていく方もいますが、それが立て続けで起こるようなら職場に問題があるといえるでしょう。
新しく入った人はまだ職場の風土に染まっていないため、客観的な判断ができている可能性も高いです。
経営者(医師)がすぐにキレる
病院を経営している医師の正確に問題がある場合もよい職場とは言えません。
医師の中には技術力が高く患者さんからは人気があることも多いですが、その一方で家族や従業員に対して冷酷な態度をとるケースもよく見られます。
そのような医師のもとで長期間働いていると精神を蝕まれていくので、極力早く脱出したいですね。
従事者間での嫌味が多い
トップがまともでも、医療事務員同士やナースとのやり取りで嫌味を言われ気を病んでしまうケースもあります。
もちろん、嫌みな人や性格の悪い人が全くいない職場はほとんどないでしょう。
しかしブラックな職場だと全体的に負の感情が渦巻いており、誰しもが心のゆとりがなく攻撃的・嫌味ということもあるのでその場合も早く抜け出すのが望ましいですね。
本当に医療事務はやめるべき?
これだけブラックと言われる理由をあげられると、確かに辞めた方が良いのかなと感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、医療事務の仕事を行うにあたっては良い面もあります。
それらの点についても確認していきましょう。
実は医療事務は将来性の高い仕事
医療事務は将来性が高い仕事と言われています。
理由としては2つあげられ、まず1つ目の理由として今後少子高齢化が進むことで医療業界自体の需要が高まることです。
今後医療を受ける方が増えれば医療に携わる方の需要も増えることでしょう。
今のうちに医療事務に関する専門知識を備えておくことで将来仕事がないと言った状態はさけられますね。
そしてもう一つが、今多くの職の存在が危ぶまれているAIの登場によっても、医療事務は淘汰されにくいという点です。
事務系の仕事はより完璧で速い 処理ができるAIにとって代わるリスクがあるとされていますが、医療事務の場合仕事の大半は人とのコミュニケーションです。
その領域はAIが苦手とする分野でもあるため、最後まで残る職業の1つと言われています。
医療に携わりたい方で未経験なら就きやすい
医療関係の仕事は手に職のためあこがれる方が多いですが、医者・薬剤師・看護師はいずれも資格職で学歴も必要です。
一方で医療事務の場合も資格はありますが、受験資格に学歴が要件とされることはほとんどなく、場合によっては資格なしでも就職することができます。
もちろん、就職後は事務手続きやレセプト、薬に関する知識に加えてコミュニケーション力など学ぶことは多いですが、未経験・無資格で始められる点は敷居が低くて良いですね。
頑張り次第で昇給・昇格も可能
医療事務は薄給と言われていますが、しっかりと資格を取って長い間継続して働いて行けば昇給・昇格もあります。
特に医療事務技能審査試験やメディカルクラークといった有名資格では資格手当がつくケースも見られますね。
資格取得や長年在籍し功績をあげたことによりキャリアップをすることでリーダーやマネージャといった管理職に就ければ給料やボーナスの額も自然と上がることでしょう。
もちろん、キャリアアップにより責任が伴うことも多いですがやりがいを感じられるのではないでしょうか。
医療事務に向いている人とは
ここまで医療事務がブラックと呼ばれる理由と、それでも将来性は高いという事を紹介しました。
しかしどんなにブラックな環境でも喜んで仕事できる人もいれば、逆にホワイトと思われる職場でも続かない人はいます。
結局は向き不向きがあるので、以下で一般的に医療事務が向いている人の特徴を挙げます。
人と関わるのが好きな人
医療事務は先ほども触れた通り、人とコミュニケーションすることで成り立つ仕事です。
患者さんとのやり取りはもちろん、医師・看護師・税理士などステークホルダ全体と関わる必要があります。
人と話すのが好きだ、得意だという方にとって医療事務はまさに天職ともいえる仕事です。
緻密な作業ができる人
医療事務の仕事はコミュニケーションだけでなく保険料の計算だったりカルテの作成だったりと細かな作業もあります。
すこし計算を間違えてしまったり、患者さんのカルテを間違えてしまったりすると後々取り返しのつかない事になりかねません。
些細なことで医療事務に繋がったり、不正会計に繋がったりといったリスクがあるわけですね。
それだけ医療事務は責任が重く重要なポジションであることを自覚しましょう。
そのためには、医療事務は正確かつ迅速に処理できる人でなければ続けることができません。
医療事務を始める・転職するにあたって
医療事務は決して楽な仕事とは言えませんが、やりがいも多く手に職付けられる仕事です。
実際女性が就きたい仕事ランキングでも医療事務は上位に来ますよね。
これから医療事務に就きたい、医療事務として転職したいと言った場合は以下の事項もご確認ください。
資格を持っていないなら資格取得から
医療事務の場合無資格・未経験でも転職できる可能性はあります。
しかし、資格を持っていた方が手当の面からも、面接を突破できる可能性の面からも高いので、最初に資格取得をおすすめします。
医者や薬剤師のように資格取得までに数年単位かかるわけではなく、講座によっては半年以内で取得できる場所もあるので活用しましょう。
医療事務を受講できる通信講座はいくつかありますが、中でもユーキャンはサポート制度も整っておりおすすめです。
ユーキャンの医療事務講座に関する口コミやレビューは以下の記事をご覧ください。
ブラックな職場は逃げよう
現時点で医療事務として働いているものの、残業時間が労働基準法を超えている、給料が圧倒的に少ないという場合は今すぐ転職してしまっても問題ありません。
確かに通常の企業の場合、転職回数が多すぎるとまた辞めるのではないかといった懸念から面接で落とされる可能性はあります。
しかし医療事務の場合は業界自体が慢性的な人手不足のため、すぐに再就職口は見つけやすいと言えます。
もちろん、面接の時に前の職場の退職理由を聞かれて「ブラックすぎて逃げました」はNGなので、対策を立てる必要はありますが・・・。
転職サイトを活用しよう
医療事務として転職する場合は転職サイトを活用するのが良いでしょう。
ハロワでも求人が出ていることは多いのですが、筆者の経験上記載されている条件と実際の労働条件が全然違った・・・といったケースも珍しくありません。
そこで転職サイトを活用すればエージェント側もある程度求人を出している病院の事情を知っているのでスムーズに進みます。
肝心の転職サイトですが、通常の転職であればDodaやリクナビといった大手のサイトをおすすめします。しかし医療事務のように専門性が高い場合、医療系に特化した転職サイトがおすすめと言えます。
中でもマイナビコメディカルはマイナビ系列で基盤がしっかりとしており、登録は1分で完了・キャリアアドバイザーによる丁寧なサポートも受けられます。
求人数も多く勤務地も指定して選べるので、一度登録しても良いのではないでしょうか。
医療事務はブラックなのかまとめ
本記事のまとめ!
- ブラックな環境で働いている人の声がよく目立つため、業界全体がブラックと言われてしまう。
- 人とかかわることや覚えることが多いため、人によってはつらいと感じてしまう
- 将来性は高く、ホワイトな職場も多いので、ブラックと感じたら資格取得などを通して転職しよう!
今回は、医療事務の職場はブラックだからやめておいたほうが良いのか、と言う点について解説しました。
確かにブラックな職場が存在する点については否めません。
しかし中には良い職場も多く、医療事務自体将来性の高い仕事と言えます。
せっかく資格を持っている方はキャリアアップを目指しつつ転職活動をし、これから受験される方はしっかりと対策しつつ試験に挑んでみてください!
高校卒業後に医療系専門学校に進学し、首席で卒業する。
医療事務だけでなく経理の経験もあり。一人息子をこよなく愛する。
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