[SPI・数学]推論:順列[無料問題集]

2018年6月27日

今回はSPIにおける順列の問題を解いていきましょう。

ラク
ラク
推論の順列問題って難しいな・・・!
カズ
カズ
意外と条件を固定していくと解けるよ!

SPI順列の例題

SPIの順列では大抵複数人(4~5人)が登場し、条件が2~3個与えられた上で、誰が何番目かを求めるような出題がされます。

では早速SPI順列の例題を解いてみましょう。

問題1-1

A、B、C、Dの4人がマラソンをした。4人の順位について以下のことが分かっている。

Ⅰ)Dの次にAがゴールした。
Ⅱ)Cは1位ではない。

次の推論ア、イ、ウのうち、必ずしも誤りといえないものはどれか、当てはまるもの全て選べ。

ア:Bは2位である。
イ:Cは3位である。
ウ:Dは4位である。

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問1-1の正解を表示

問1-1の解説を表示
この問題を全て頭の中だけで考えようとすると絶対ミスをしてしまいます。

まずは条件Ⅰ)を紙に書き出して見ましょう。

次にⅡ)の条件である、Cは1位でないことを加えると、以下の4通りに絞り込めます。

後はこの図と推論を見比べていきましょう。

  • ア:Bは2位である。・・・先の4通りで該当するものはないので、当てはまりません。
  • イ:Cは3位である。・・・パターン1の二つ目、DACBに該当します。したがって当てはまります。
  • ウ:Dは4位である。・・・先の4通りで該当するものはないので、当てはまりません。

よって、答えはイのみになります。

問題1-2

A、B、C、Dの4人がマラソンをした。4人の順位について以下のことが分かっている。Ⅰ)Dの次にAがゴールした。
Ⅱ)Cは1位ではない。

4人の順位が全て分かるためには、Ⅰ)とⅡ)以外の情報で、次のⅢ)、Ⅳ)、Ⅴ)のうちどれが必要か。必要なものを全て選べ。

Ⅲ)Bより先にAがゴールした。
Ⅳ)Bより先にCがゴールした。
Ⅴ)Cより先にDがゴールした。

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問1-2の正解を表示
Ⅳ)
問1-2の解説を表示
先ほどの問題の続きです。

先ほどは「一つでも当てはまる可能性があるものはどれか」つまり、候補が4つあったわけです。

先ほどの図と見比べながら、一つに絞るための条件を見ていきましょう。

  • Ⅲ)Bより先にAがゴールした。・・・Bより先にAがゴールしているのはaとbの2通り。
  • Ⅳ)Bより先にCがゴールした。・・・Bより先にCがゴールしているのはbの1通りのみ。
  • Ⅴ)Cより先にDがゴールした。・・・Cより先にDがゴールしているのはaとbとcの3通り。

よってⅣ)の条件さえあれば1通りに絞り込めてしまいます。

Advice
SPIやテストセンターでは今回のように、1題の中で(1)の問題を前提として(2)の問題を解く場合もあります。最初の問題を間違えてしまうと続く問題も落としてしまうので、まずは一問目を正確に解けるように、実際に手を動かして図を描く癖をつけましょう。

問題2-1

A、B、C、Dの4人がそれぞれ、数学と理科の試験を受けた。この中で、数学の試験について、以下のことが分かっている。Ⅰ)4人とも点数はバラバラである。
Ⅱ)AはCよりも点数が高い。
Ⅲ)Bの点数はAとDの点数の平均である。

以上の条件より、4人の数学の試験の点数を高い順に並べたとき、Bの順位として考えられるものを全て選べ。

1位
2位
3位
4位

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問2-1の正解を表示
2位、3位
問2-1の解説を表示
先ほどに比べ、条件や比較となる対象物が増えたことで少し難しく感じてしまうかもしれません。

はじめの問題は数学の試験の結果にのみ着目しているので、理科のことは考慮しなくてOKです。

順位を表す記号として、等しいのイコール(\(=\))や、大小関係を表す(\(>\))を使ってみてみましょう。

条件Ⅱ)より、Aの得点がCの得点より高いことが分かります。したがってまずは以下のようになります。

A \(<\) C

次に条件Ⅲ)より、BはAとDの平均、要するに中間の値のため、以下のように絞り込めます。

A\(<\)B\(<\)D ・・・(a)

または

D\(<\)B\(<\)A ・・・(b)

(a)と(b)それぞれの場合を確認しましょう。

(a)の場合

CがB、Dそれぞれとの大小関係が分からないので、以下の三つの場合が考えられます。

  • A\(<\)C\(<\)B\(<\)D
  • A\(<\)B\(<\)C\(<\)D
  • A\(<\)B\(<\)D\(<\)C

(b)の場合

A\(<\)Cが分かっているため、以下のように絞れます。

  • D\(<\)B\(<\)A\(<\)C

この4つの場合に関して、それぞれBの順位を見てみると、2位か3位のみとなります。

問題2-2

A、B、C、Dの4人がそれぞれ、数学と理科の試験を受けた。この中で、数学の試験について、以下のことが分かっている。

Ⅰ)4人とも点数はバラバラである。
Ⅱ)AはCよりも点数が高い。
Ⅲ)Bの点数はAとDの点数の平均である。

このⅠ)~Ⅲ)の条件に加え、次の条件が加わった。

Ⅳ)Dの点数はCの点数より高い。

Ⅰ)~Ⅳ)の条件があるとき、次のア、イ、ウの中で数学の試験の点数について必ず正しいと言えるものを全て選べ。

ア:AはDより点数が高い。
イ:BはCより点数が高い。
ウ:BはDより点数が低い。

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問2-2の正解を表示

問2-2の解説を表示
すでに前の問で数学の点数は以下のように絞られていました。
  • A\(<\)C\(<\)B\(<\)D・・・(a)
  • A\(<\)B\(<\)C\(<\)D・・・(b)
  • A\(<\)B\(<\)D\(<\)C・・・(c)
  • D\(<\)B\(<\)A\(<\)C・・・(d)

そこでⅣ)の条件、D\(<\)Cを考慮すると、残る候補は(c)と(d)のみになります。

この二つをそれぞれの条件と見比べてみましょう。

  • ア:AはDより点数が高い。・・・AとDの得点の大小関係は決まりません。
  • イ:BはCより点数が高い。・・・どちらもBの方が高得点です。
  • ウ:BはDより点数が低い。・・・BとDの得点の大小関係は決まりません。

したがって、イのみが正解となります。

問題2-3

A、B、C、Dの4人がそれぞれ、数学と理科の試験を受けた。この中で、数学の試験について、以下のことが分かっている。Ⅰ)4人とも点数はバラバラである。
Ⅱ)AはCよりも点数が高い。
Ⅲ)Bの点数はAとDの点数の平均である。

このⅠ)~Ⅲ)の条件に加え、次の条件が加わった。

Ⅳ)Dの点数はCの点数より高い。

Ⅴ)理科の試験の点数はAが最も高く、次いでCが2番目に高い。

数学と理科の合計点はBが最も高かった。このときのDの、数学と理科の試験の順位をそれぞれ答えよ。

数学
1位
2位
3位
4位

理科
1位
2位
3位
4位

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問2-3の正解を表示
数学 1位
理科 4位

問2-3の解説を表示
数学に関しては問題2で以下の二つに絞られていました。
  • A\(<\)B\(<\)D\(<\)C・・・(a)
  • D\(<\)B\(<\)A\(<\)C・・・(b)

理科に関してはⅤ)より、以下のように絞れます。

  • A\(<\)C\(<\)B\(<\)D・・・(c)
  • A\(<\)C\(<\)D\(<\)B・・・(d)

ここで問題文に注目すると、「数学と理科の合計点はBが最も高かった。」とあります。

このことから、「A、C、Dは数学と理科の試験の少なくとも片方はBより点数が低いということになります。」

理科に関してはA、CがBよりも高得点であることは分かっているので、数学の試験に着目してみましょう。

(a)の場合、AのほうがBよりも数学の得点が高く、数学理科ともにAが高くなってしまうため、Bが最も高くなることはありえません。

したがって、(b)に特定できます。数学が(b)に特定できたところで理科に戻ってみましょう。

今度は(c)と(d)の場合ですが、(d)の場合だと今度は数学理科ともにDが高くなってしまい、Bが最も高くなりえません。このことより理科は(c)と特定できます。

したがって、Dの順位は数学が1位、理科が4位となります。

Advice
例題2の問題3は比較対象が2つになり、少しややこしかったかもしれません。しかし、例題2の問題1と問題2は結局数学の試験結果しか見ておらず、理科の試験を考慮する必要がありませんでした。このようにぱっと見難しそうでも、少し読んでみると不要な情報があることも多いです。長文問題にも怖気ずに一通り文章を読むように心がけましょう。
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SPI順列のまとめ

SPIの順列では、部分的に固定して残った場所がどのような値をとりうるか推察します。

1つの値に絞られないことも多いので、選択肢のパターンはすべて試してみましょう。

キュー
キュー
順列を問う問題は苦手な人も多いから重点的に対策してな!
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