[日商簿記2級(商業簿記)]固定資産の除却[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級において、固定資産を除却したときの処理について学習します。
固定資産の除却
今まで使用していた固定資産の使用をやめていったん保管することを除却と呼びます。
除却することにより消耗はしなくなるため減価償却もいったんストップすることになり、仕訳処理が必要です。
除却時の仕訳処理についても見ていきましょう。
ひまわり商事は、備品(30,000円、減価償却累計額20,000円、間接法で記帳)を除却した。
なお、この備品の処分価格は9,000円と見積もられた。
固定資産の除却処理
固定資産を除却したときは、処分価格を見積もったうえでその固定資産が売却されるまでは貯蔵品(資産)として保管します。
今回のケースでは処分価格は9,000円と見積もられているので貯蔵品9,000円を計上します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額 | 20,000 | 備品 | 30,000 |
貯蔵品 (資産の増加↑) |
9,000 |
また、これだけでは貸借はバランスしませんね。
この貸借差額は固定資産除却損(費用)として処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額 | 20,000 | 備品 | 30,000 |
貯蔵品 | 9,000 | ||
固定資産除却損 (費用の発生↑) |
1,000 |
固定資産の除却・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[備品][貯蔵品][減価償却累計額][固定資産除却益][固定資産除却損]
問1
当期首において、備品(取得原価250,000円、減価償却累計額180,000円、間接法で記帳)を除却した。なお、この備品の処分価格は50,000円と見積もられた。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
固定資産の除却・まとめ
今回は固定資産の除却について学習しました。処理自体はシンプルなので、貯蔵品と言う科目を用いることだけ押さえておきましょう。
次回は固定資産の廃棄について学んでいきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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