[日商簿記2級(商業簿記)]固定資産の割賦購入[無料講座・例題付き!]
今回は日商簿記2級における固定資産の割賦購入について学習します。
割賦購入
固定資産を分割で購入することを、割賦購入と呼びます。
割賦購入の場合、購入代金や付随費用に加えて利息がかかるので、例題を通してそれらの処理を見てみましょう。
原価分の処理
まず、割賦購入の場合の利息分については原則として固定資産の取得原価に含めません。
したがって、備品の原価である96,000円をそのまま記載します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 96,000 |
利息の処理
利息分については支払利息(費用)で処理します。しかし、購入時にはまだ利息が発生していないため、前払利息(資産)などで一時的に処理をします。
なお、利息分(総額)は、支払総額から固定資産の購入原価を差し引いて計算します。
- 支払総額:16,500円×6回=99,000円
- 利息総額:99,000円-96,000円=3,000円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 96,000 | ||
前払利息 (資産の増加↑) |
3,000 |
割賦購入時には、まだ支払いが生じていないため借方には未払金(負債)を用いて処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 96,000 | 未払金 (負債の増加↑) |
99,000 |
前払利息 (資産の増加↑) |
3,000 |
割賦購入・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][当座預金][備品][前払利息][買掛金][未払金]
問1
京都商事は備品120,000円を6ヵ月の分割払い(月々の支払額は21,000円)の契約で購入した。なお、利息分については前払費用で処理する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
割賦購入・まとめ
今回は割賦購入について学習しました。分割払いの場合最初にどのような処理をするのか押さえておきましょう。
次回は割賦金を支払った時の処理について学んでいきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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