[宅地建物取引士]副業には役立つ?具体例や注意点について
宅建士として働いていても
と、収入を増やすことを考えた方も多いかと思います。
宅建士は基本的に本業として働ける資格ですが、実は副業としても活かすことができるのです。
今回は宅建士が副業として働くにおいてどのような働き方があるかといった点や注意点などをまとめていこうと思います。
宅建資格は副業に活かせる?
そもそも宅建資格は本当に副業に活かせるの?といった質問にお答えします。
アルバイトやパートでの求人は多い
副業で働くとなると、正規で雇われる形ではなくアルバイトやパートとなる形の方が多いのではないでしょうか。
サイトやハロワなどを覗いて見ると宅建士に関するアルバイトやパートの求人は意外と多いので驚くことかと思います。
特に週末や年度末など、人の動きが多い繁忙期ではそのタイミングだけ手伝って欲しいと言った理由から求人が増える傾向にあります。
宅建士にしかできない仕事がある
宅建士は業務独占資格で、特に
- 重要事項説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書への記名・押印
は宅建士でなければできません。
繁忙期に多くの契約を結びたい不動産会社からすれば週末宅建士でも非常に需要は高くなってきます。
宅建士の副業をするにあたって
次に、宅建士として副業する場合、注意しておくポイントもいくつか記載しておきます。
宅建士の副業をする場合も登録が必要
宅建試験に合格されている方ならご存じの方も多いと思いますが、宅建士は試験に合格しただけでは名乗れません。
合格した後に登録申請と宅建士証の発行を行う事で初めて宅建士として認識されます。
これは本業として活動する場合でも副業で活動する場合でも同じです。
名義貸しはNG
宅建士は独占業務として
- 重要事項説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書への記名・押印
ができると紹介しましたが、これ以外にも不動産事務所の営業をする場合、従業員5人あたり1人(案内所の場合は全体で1人以上)の割合で宅建士を設置する義務があります。
そのため小規模の事業所では宅建士を確保できず営業要件を満たさない・・・なんてことも起こりえます。
そこで宅建士の資格を持っている人を、実際に雇っていないにもかかわらず従業している宅建士として登録する事務所が稀に出てくるわけですね。
この行為は名義貸しと呼ばれ、もちろん違法です。名義貸しをすると登録を取り消されたり罰金を科せられたりとペナルティは非常に重いです。報酬額が魅力的でも辞めておきましょう。
会社が副業OKかどうか事前に確認しよう
最近は多くの会社が副業を認める傾向にありますが、本業に注力してほしいと言った理由や情報漏洩などを理由に副業を許していない会社も一定数存在しています。
副業を認めていても申告が必要と言う会社も多く、事前に確認や報告は必要です。
もちろん、会社に副業がばれない方法もいくつかはありますが、素人が隠し通すのは中々難しいのではないでしょうか。
ばれた時のリスクは大きく、注意で済めばよいですが降格や減給、解雇といった可能性も十分に考えられます。
あえてリスクを冒す必要は無いので、まずは会社に確認を取っておきましょう。
ある程度稼げると確定申告が必要
企業に勤めている分には給与が振り込まれる段階で税金が引かれていますが、自分で副業として稼いだ場合は確定申告が別途必要になってきます。
確定申告は年間20万円以上の収入がある場合に必要で、複式簿記で記帳しなければいけないので結構手間です。
個人で活動する場合、確定申告の不備などを税務署からつつかれる可能性は低いですが、それでもばれた時のリスクは大きいです。
確定申告もしっかりとしておくようにしましょう。
宅建士の副業内容
あらためて、宅建士として副業をする場合どのような仕事があるかを確認してみましょう。
あくまで一例なので、これ以外にも選択肢はあると思います。
独占業務の代行
宅建士には
- 重要事項説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書への記名・押印
といった独占業務がありました。
これらの仕事は宅建士の資格がなければできない仕事なので、資格がフルに活用できる資格と言えますね。
不動産業界の繁忙期とされる年度末は内見や契約も多く、人手が足りなくなる傾向にあります。
また、最近は法改正によって、ビデオ通話や会議などオンラインシステムを用いたIT重説も可能となったため、在宅での副業もしやすくなったのではないでしょうか。
普段は別の仕事をしつつ、週末だけ宅建士として働くという方もたまに見ます。幅広い仕事ができるので知識の更新やリフレッシュができて良いかもしれませんね。
不動産関係のWebライティング・システム構築
宅建試験の知識を活かして、不動産に関するメディアに触れてみたりシステムを構築してみたりといった選択肢も良いかと思います。
例えばこの記事のように、宅建資格について書いてみるのも良いと思いますし、某不動産サイトのような不動産検索のアプリやシステムを作ってみるのも良いかもしれません。
後者はプログラミングのスキルも必要ですが、その分ライバルは減りより良い条件の仕事が見つかりやすくなるのではないでしょうか。
資格の講師
宅建試験は年間20万人以上が受験する人気資格です。
資格の予備校などでは非常勤の講師を募集していることもあり、求人は多い傾向にあります。
特に通信講座などではオンラインでの授業も可能なので働き方も融通が利きますね!
宅建士の副業で稼げる金額は?
気になる宅建士としての副業の収入についても見てみましょう。
時給だと1,000円~
週末や定時後に独占業務の代行や講師として働く場合時給で仕事をする事が多いです。
時給としては大体1,000円からとなり、月収で言うと5万くらいではないでしょうか。
歩合制であれば月10万以上もねらえる?
難易度は高いですが、自分で家庭教師の講師になったりコンサルタントになったりして顧客を見つけられれば月収10万円以上稼ぐことも可能と言えるでしょう。
特に専門学校での講師は時給も高いらしく、約3,000円くらいと耳にしたことがあります。
本業よりもコスパが良いので思わずこちらを本業にしたくなってしまいますね!
宅建士が副業を始めるには?
あらためて宅建士として副業を始めるにあたって、スムーズに事業を開始できる流れを解説します。
宅建士として登録しよう
まずは宅建士としての登録が重要になってきます。
場合によっては宅建士になるために、合格してから2ヵ月程かかる可能性もあります。
1月~3月の繁忙期に向けて用意していたものの宅建士証が交付されず仕事ができなかった・・・では本末転倒ですね。
クラウドソーシングのサイトを活用しよう
宅建士は簿記やFPと異なり、顧客が一般人・個人事業主ではなく法人であることが多いです。
そのためSNSや人づてに仕事を見つけづらいのではないでしょうか。
宅建士の仕事を見つける場合、一番はクラウドソーシングのサイトがおすすめです。
クラウドソーシングサービスでは実績も残るので、将来万が一転職を考えている場合にもキャリアにつながります。
宅建士の副業まとめ
今回は宅建士の副業について紹介させていただきました。
宅建士は士業資格なだけあり時給が良い副業も見つけやすいかなと思います。
一方で登録していなければいけなかったり、名義貸しはNGだったりと気を付けるべきポイントも多数あります。
しっかりと節度を守ったうえで、副業をしてみても良いかもしれませんね!
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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