[宅地建物取引士]高卒の方におすすめ?年収は上がる??
年間20万人以上の方が受験される宅地建物取引士試験。
資格は持っているとそれだけで有利になることも多々あります。
中には
といった疑問を持つ方も多いかなと思います。
この記事では、高卒の方が宅建士を受けるにあたってのメリットや注意点について解説していきます。
宅建試験は高卒の方も受験できる?
高卒の方が宅建試験を受験できるかどうかといった点ですが、結論としては学歴不問で受験できます。
受験資格は特になし
資格の中には大学を卒業していなければいけなかったり、下位資格となる別の資格を持っていなかったりしなければ受験できないものも多々あります。
しかし宅建試験には受験資格がありません。
学歴が問われないので、高卒の方はもちろん、中卒の方や小学生でも受験できます。
前提知識も特に不要
宅建試験は宅建業法や民法といった法律に関する内容が良く問われます。
そのため実務経験があったり、学校で法律を学んでいたりした方のほうが合格しやすいのは事実です。
しかし実際の所、高卒の方で前提知識を持っていなかったとしても十分に合格を目指すことは可能でしょう。
以下の「令和元年度宅地建物取引士資格試験の結果について」を参考にしてみても、18歳未満の方で合格している方も実際にいらっしゃることが分かります。
また、合格者の中で最高齢は90近いこともあり、年齢関係なく多くの方が受験し合格していることが分かりますね。
宅建試験の難易度と学歴
あらためて、宅建試験に必要な勉強時間や難易度についても確認しておきましょう。
特に試験の合格率はおよそ15%前後となっており、士業系資格の中では高いものの、全体的に見ると低い数値となっています。
こんなに数値が低いと、高卒の自分は無理じゃないか・・・と感じてしまう方も多いかと思います。
しかし宅建試験は色んな背景の方が受けており、例えば高学歴でも理系で法律の知識が無い方や、逆に学歴は全然なくても実務経験豊富な方が受験している場合も十分あるわけですね。
そのため合格率をそのまま鵜呑みにするのではなく、しっかり勉強すれば前提知識が無くても合格できる可能性は十分にあるとプラスに捉えておきましょう。
必要な勉強時間
宅建試験の合格に必要な勉強時間は前提知識なしで250~300時間とされています。
1日2時間勉強しても半年近くかかるので、計画的に学習を進めていきましょう。
近年では試験日が10月と12月にわかれる傾向があるので、どっちのタイミングで受験するべきかといった点も、一つの戦略として頭の片隅においておくと良いのではないでしょうか。
独学でも合格は可能か
宅建試験は難しいというイメージから、通信講座やスクールを検討する方も多いかと思います。
しかし中には費用が惜しい!と言う方も多いかと思います。
そんな方は独学での勉強も一応視野に入れておくと良いでしょう。
独学の場合テキストと受験費用だけで済むのでそこまでかかりません。
しかし注意すべき点としては、独学で成功する方のほとんどはすでに自分に合った勉強方法が定着していると言った前提条件があります。
特に大学受験や難関資格に過去合格した経験がある場合、すでに勉強方法を確立している可能性があるのであまり心配いりませんが、高卒の方で今まで勉強した経験があまりない・・・と言う場合、非効率な勉強になってしまいなかなか合格できないと言った可能性も少なからずあります。
効率の悪い勉強を続けて何度も不合格になってしまうとその分費用がかさみますし、何より時間がもったいないです。
以下の記事で独学での勉強方法を解説していますが、独学が無理と感じた方は素直に通信講座に切り替えることをおすすめします。
大卒・高学歴でも普通に落ちる
先ほど勉強方法が確立していれば合格は難しくないと言ったニュアンスで書きましたが、法律を扱うと言った試験の特性上、暗記や記憶を苦手としている方は高学歴や他の難関資格保持者でも普通に落ちます。
筆者自身、情報系の資格で高難易度とされる情報処理安全確保支援士や応用情報技術者試験を持っており、「宅建ぐらい余裕っしょw」と高を括って受験した所見事に落ちた経験があります。
宅建試験は普通に落ちる試験なので、ある程度勉強して自信がついても高を括らないように注意しましょう。
高卒の方が宅建士に合格するメリット
順番が逆転してしまった気もしますが、あらためて宅建士に合格することで得られるメリットも確認してみましょう。
特に高卒の方が合格することで得られる恩恵は大きいのでモチベーションの維持につなげていただければと思います。
士業のため一気に箔が付く
宅建試験は平成26年度までは宅地建物取引主任者と呼ばれる資格でした。
これが27年度から宅地建物取引士と名称を変え、正式に士業の仲間になりました。
業務内容や制度に大きな変化があったわけではありませんが、士業のため世間や企業からの評価・認知度は一気に上昇しました。
不動産業界では特に優遇される
宅建士は業務独占資格で、契約書に記名押印したり、事務所に5人あたり1人置かなければいけなかったりといった必要性を確立している資格です。
そのため不動産業界では特に学歴より宅建資格が優先されており、求人の条件でも宅建士が制定されていることが多いです。
たとえ未経験でも資格があれば活かせる業界なので、興味がある方は是非チャレンジしていただきたく思います。
学歴を覆せる
会社入社後も高卒・大卒で出世コースが分けられていることが一般的です。そうすると
と、出世を諦めてしまう方もいらっしゃいます。しかし資格があればそのような状況を覆せます。
人事目線で見ても「ここまで資格取得に力を注いでいるんだから、評価しないわけにはいかないだろう」となり、評価が上がることは間違いありません。
筆者の職場でも基本院卒の方が多いですが、上司の中には高卒であっても士業資格を持っているゆえに出世した方は数名いらっしゃいます。
宅建士の登録条件
無事に宅建試験に合格しても、宅建士として働くにあたっては少し注意が必要です。
取得後に気を付ければ良い事も多いので受験段階ではそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。
2年以上実務経験が必須
宅建試験に合格した後宅建士に登録するためには2年以上の実務経験が必要です。
実務経験とは、物件の顧客への説明だったり不動産営業だったりと宅建士に近い業務を指します。
そのため、全くの異業種から取りあえず宅建試験に受かったため宅建士になりたい!と言う場合、下記で紹介する登録実務講習を修了しなければいけません。
20歳未満の場合は法定代理人の許可が必要
宅建士になる条件として、「宅地建物取引業に係る営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者ではないこと」とあります。
要するに20歳未満の方は結婚していない限り原則登録できません。
高卒段階で直ぐに宅建士に合格した!と言う方は20歳未満の可能性も考えられるので、親などの法定代理人を立てる必要があります。
スムーズに宅建試験に合格するために
この記事では高卒の方が宅建試験に挑戦し合格することで得られるメリットについて紹介しました。
合格時に得られる恩恵は非常に大きい物の、宅建試験自体決して簡単な試験ではなく、大卒者でも落ちるのは事実です。
そこで少しでも有利に勉強をすすめ合格するために、以下のポイントは押さえておくと良いでしょう。
分かりやすいテキストを用意しよう
宅建試験は法律を扱うため、非常に分かりづらく想像しにくい内容が出題されます。
そのためテキストはできるだけフルカラーで、図や表・イラストを多用しているものがおすすめです。
筆者個人としてはTAC出版の「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」とそれに対応する問題集がおすすめです。
通信講座も活用しよう
宅建士は独学でも合格できると書きましたが、よほど勉強慣れしていなければなかなか難しくかえって時間がかかってしまう可能性が考えられます。
そんな時はスパッと通信講座に切り替えるのも良いのではないでしょうか。
最近の通信講座は価格も抑え気味で5万円前後のものも多く、スマホ1台で講義視聴から問題演習までできる環境が整っているのでおすすめです。
特にフォーサイトは必要最低限に絞って挫折しにくい仕組みのテキストや、ゲーム感覚で問題が解けるアプリが人気で合格率も高いのでぜひ活用してみてください!
宅建試験を高卒の方が受けるにあたってまとめ
今回は宅建試験を高卒の方が受けることのメリットについて紹介しました。
宅建試験と学歴は関係なく、合格できればむしろ状況を覆せる可能性もあります。
年収を上げたい・出世したい・箔をつけたい、そんなときに資格は大きな武器になるので、ぜひ合格して活用して頂ければと思います。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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