[宅地建物取引士試験]試験内容は簡単?舐めていると痛い目あいます(あいました)
宅建士は平成27年から士業化し、今や多くの受験者や企業から注目を浴びている資格です。
しかし中には宅建士は簡単と言った声も多く、
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、宅建試験が簡単なのかどうかについて解説していきます。
宅建試験の難易度は?
まず宅建試験について、難易度を他の資格と比較したり、偏差値を見たりしながら比較していきます。
士業系の中では最も簡単
宅建士は国家資格の中でも、その資格がなければ名乗れなかったり一定の業務ができなかったりする士業にカテゴライズされます。
他の士業は弁護士や弁理士、公認会計士や税理士など難関資格が名を連ねており、それら士業の中では宅建試験が最も簡単と言われています。
ただし士業自体が難しい試験ばかりです。その難しいカテゴリの中で比較的簡単というだけなので、油断しないようにしましょう。
偏差値的には基本情報・簿記2級レベル
あくまで一つの指標ですが、偏差値で見てみると宅建士は大体57(資格の取り方より)です。
このレベル帯で人気資格と言うと基本情報技術者試験や簿記2級が挙げられます。
いずれもIT系技術職や経理職として生きていくには必要不可欠な知識を学べる資格で評価が高くなっています。
宅建士もそれにたがわず、不動産業界では非常に人気があり評価される資格です。
なぜ宅建試験は簡単と思われるのか
あらためて、SNSや掲示板などを見ていると宅建試験は簡単と言った声があります。
なぜ宅建試験が簡単と言われるのか、主に以下の3つが考えられます。
4択問題で運でも得点できる
宅建試験は記述式の試験ではなく、50問全てが4択から選ぶ選択式の問題になっています。
そのため分からなくても適当にマークすれば25%の確率で正解できることから、記述式の試験と比べて簡単と感じてしまう方が多いようです。
5点免除で猶更簡単に
宅建試験には5点免除と呼ばれる制度があります。
こちらの制度を活用すると最初から持ち点が5点(10%)正解していると言ったハンデを持った状態になります。
この5点免除を活用するだけでも合格率は10%程上がり一気に合格が近くなると言えるでしょう。
宅建試験が簡単だったと言っている方の中には、もれなくこの5点免除を活用していた、といったケースが少なくありません。
合格者のバイアスが働いている
宅建試験に合格した人はそのことを自慢したいがために誇張して簡単だった、ほんの数ヵ月(数十時間)で合格できた!と声を大にして言うパターンも考えられます。
一方で落ちた人は悔しさからもあまり落ちた!とは言いません。
結果的にSNS上などでは簡単に合格できた、余裕だったという声ばかりをよく目にすることになります。
舐めていたら痛い目あいます
宅建試験は簡単と言われていますが普通に難しいし、筆者自身も1回落ちた経験があります。
これから受験される方は特に、筆者と同じような過ちを繰り返して欲しくないので以下の点は注意しておいてください。
運に頼るのは無理がある
宅建試験は4択なので、運に頼っても得点できると考える人が多いと書きました。
しかし50問全てを運で解いたとして、期待値は大体12~13問程度です。
宅建試験では毎年35点ほど必要と言われているので全然足りないことが分かります。
実際には実力で30点ほど取り、残り20点を4択に任せてギリギリ合格ラインの35点と言ったところでしょうか。
また、宅建試験の特に権利関係は難しく、半分くらいしか得点できないと言われています。
必然的に運に頼る問題も出て来てしまうので、最初から出たとこ勝負で合格を手にするのは得策とは言えません。
テキスト選びの時点で勝負は始まっている
宅建試験は人気資格の為、テキストを出版している会社も非常に多いです。
中には問題が網羅的に詰め込まれた物、解説が徹底的に書かれているものなどありますが、特に勉強慣れしていない初学者にこれらのテキストはあまりおすすめできません。
それよりもイラストが多く分かりにくい法律を具体例を交えて解説しているテキストの方がおすすめです。
筆者個人としてはTAC出版の「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」シリーズがフルカラーでイラストも多用されており分かりやすいのでおすすめです。
通信講座も活用しよう
宅建試験は通信講座も充実しており、色んな特徴を持つ講座が開講されています。
通信講座では分かりやすい講義動画が用意されており、万が一それで分からなくてもメールやチャットで講師に問い合わせられると言った嬉しい特典がついています。
また、以前は十万~の講座が多かったですが、近年では5万円前後で受験できるコスパの良い講座も増えてきています。
特にフォーサイトは価格も安く、テキストはフルカラー。かつ、スマホ1台で手ごろに学習できるManabuと呼ばれるアプリも付属するので忙しい方でもなかなか挫折せずに学習を進めることができます。
フォーサイトについて詳しい教材内容を知りたい方は以下の記事もあわせてご覧いただければと思います。
宅建試験は簡単なのかについてのまとめ
今回は宅建試験がなぜ簡単と言われるのかといった点や、実際難易度はどれくらいといった点について、実際に試験を受験したことのある立場から解説させていただきました。
確かに士業の中では簡単な部類ですが、それでも簡単とは言えない試験です。
しっかりと準備しないと何回受験しても結果は変わらないので、しっかりと計画を立てて効率よく学習を進めていきましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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