[宅地建物取引士]資格維持には更新が必須!更新のタイミングや必要な費用は?
念願の宅建試験に合格しても
といった悩みや不安を持つ方も多いことと思います。
この記事では、宅建士の更新制度や費用について解説します。
宅建士の更新について
まず宅建士の更新制度について確認してみましょう。
宅建試験合格自体は更新不要
宅建試験自体は1度合格してしまえば一生涯に渡って有効です。
そのため、合格実績があれば5年経とうが10年経とうが宅建試験合格者といった扱いになります。
一方で宅建士に登録していなければ宅建士を名乗ることができないため注意しましょう。
登録の流れについては以下の記事をご覧ください。
宅建士証の更新は5年に1回必要
宅建士試験合格は生涯有効ですが、宅建士として働く場合は登録して宅建士証の交付を受ける必要があります。
こちらの宅建士証に限っては5年間の有効期限があるため、業務を行うにあたってはこの更新が深くかかわってくるわけですね。
あらためて宅建士証が必要な場面を確認して見ると
重要事項の説明を行う(宅建業法第35条4項)
宅建士の独占業務である重要事項の説明を行うにあたって、取引証の提示を行わなければならない。
これに違反した場合は10万円以下の過料となる。
不動産取引の際、取引関係者から請求があった場合(宅建業法第22条の4)
宅建士の独占業務を行わない場合でも、顧客や不動産会社など取引関係者から請求があった場合は宅建士証を提示しなければならない。
とあるように宅建士証を提示しなければいけない場面が多いです。
不動産業界を完全に辞めると言った場合を除いて、宅建士証の更新はしておいた方が良いですね。
更新にかかる費用は
肝心の更新費用についても確認しておきましょう。
あくまで東京都の例ですが以下の通りです。
講習受講料:12,000円
まず、更新の際に法定講習を受ける必要があります。
その価格が12,000円です。
取引士証交付申請手数料:4,500円
講習受講だけではなく、取引士証も新しくするための手数料4,500円がかかります。
累計で5年当たり16,500円(1年当たり3,300円)かかる計算となりますね。
更新の流れ
最後に更新の流れを押さえておきましょう。
流れとしては
- 更新及び法定講習の案内が届く
- 講習の申し込みをする
- 講習を受講する
- 新しい宅建士証を受け取る
となります。
1.更新及び法定講習の案内が届く
宅建士証を更新するにあたっては、交付申請が始まる前6ヵ月以内に行われる法定講習を受講しなければいけません。
忘れないためにも登録している各都道府県の宅建業協会から、宅建士登録をしている住所宛てに更新案内のハガキが届くのでご安心ください。
このハガキのおかげで更新が必要だと気付くことができます。
2.講習の申し込みをする
法定講習のハガキを受け取ったら講習の申し込みをしましょう。
講習の予約においては印鑑と写真が必要なので持っていない方はあらかじめ用意しておきましょう。
開催のタイミングは毎月1~2行われているため、ご自身の都合に合わせてタイミングを選べます。
ただし先着順のため予定が分かった段階ではやめはやめに申し込みをしておくと良いでしょう。
3.講習を受講する
講習日になったら会場で更新前の取引証を返却しましょう。
そのうえで講義に関するテキストや教材が渡されるので受け取って受講会場へと向かいます。
講習日の日程としては
フェーズ | 時間 | 内容 |
受付開始 | 9:30~ | 受講票の確認と現在お持ちの宅建士証(旧主任者証)を回収します。 |
事務説明 | 9:55~ | 注意事項等の事前説明 |
講習(午前) | 10:00~12:40 | 宅地建物取引士の使命と役割 法令改正の主要な改正点と実務上の留意事項 (前半:宅建業法、その他) (後半:都市計画法、建築基準法) |
昼休み | 12:40~12:30 | |
講習(午後) | 13:30~17:10 | 紛争事例と関係法令および実務上の留意事項 改正税制の主要な改正点と紛争事例および実務上の留意事項 |
宅地建物取引士証交付 | 17:10~ | 新しい宅建士証を交付します。 |
試験や実習は無く、講習を聴講するのみで修了です。しかしほぼ1日が潰れてしまうのでその点はしっかりと覚悟しておきましょう。
4.新しい宅建士証を受け取る
講習終了後に会場の受付で新しい宅建士証を受け取りましょう。
後から自宅に届くと勘違いして帰ってしまうとめんどくさいことになるため忘れないようにしてください。
宅建士の更新まとめ
今回は宅建士の更新について解説しました。
宅建試験の合格には期限が無いものの、宅建士証には5年間といった期限がありため、更新を忘れないようにすること。更新費用として16,500円前後かかることを押さえておきましょう。
あえて更新しない、登録しないと言ったメリットもあるのでそちらもあわせてご覧ください。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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