[基本情報技術者試験]CBT方式で変わるポイントは?午後対策や持ち物などの注意点
基本情報技術者試験が令和2年秋以降、CBT形式へと移行しました。
CBTへと移行したことで
と言った疑問や不安が尽きないかと思います。
今回はCBTへ移行したことによる恩恵や気を付けるべきポイントを見てみましょう。
基本情報技術者試験がCBT方式へ移行
基本情報がCBTに変わったことに関して、そもそもCBTって何?と言った方も多いと思うので触れていきます。
CBT方式とは
CBTとはComputer Based Testingの頭文字を取った用語で、コンピュータを用いて試験を行うことです。
マウスとキーボードを使用して受験するので今までとはかなり勝手が変わってくることは容易に想像できますね!
以前はITパスポートのみがCBT
令和2年春まではITパスポートのみがCBTでの受験でした。
令和2年秋以降は基本情報と情報セキュリティマネジメント試験がCBTへと移行しています。
また、情報処理技術者試験とは別ですが、日商簿記検定等の人気資格もCBTへと移行し始めているので今後他の区分の試験も含めCBTへ移行することが予想されます。
いつまでCBT方式かは不明
CBTからまたペーパーテストへ戻るかどうかと言った点について、IPAによると
令和3年度下期におけるCBT方式での基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験は、2021年10月頃~2022年1月頃の期間での実施を予定しています。
引用元:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20200918_2.html
とされているので令和3年度はCBTになることが確定しています。
ただ、それ以降はどうなるかまだ公表されておらず、永久的にCBTなのか、それともペーパーテストへ戻るのかは断定できません。
基本情報がCBT化することの恩恵
それではCBT化することによって受験者が得られるメリットを見てみましょう。
受験日や日時を選べる
まず受験日ですが、以前までは4月と10月の第3日曜日でしたが、CBT化した後は上期と下期に分けられ、令和2年下期であれば2020年12月~2021年3月までと幅広い日程から選べるように変わりました。
この事により、午前試験と午後試験を同一日時に受ける必要がなくなり、さらには午後試験→午前試験と言った柔軟な受け方も可能となりました。
他の区分の試験とダブル受験・トリプル受験が可能
以前は基本情報も情報セキュリティマネジメントも応用情報も同じ日程でしたが、受験日を選べる事によって同じ期間で別区分の試験も受けることができるようになりました。
これによって頑張れば半年間でITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験(またはさらに上位の試験)の4つを受けるといった事も可能です。
結果がすぐにわかる
CBTの場合、試験終了後すぐに正解割合が表示されます。また、受験数日後にスコアシートがメールで送られてくるため、結果が直ぐに分かります。
以前までの様に自己採点したものの合格発表日まで眠れない日々が続くと言った事は減ったかなと思います。
基本情報がCBT化することの注意点
CBT化することによっていくつか恩恵はありましたが、それ以上に注意点がいくつもあります。
慣れる必要がある
まずCBTを導入している試験が今までは少なく、多くの人が受けた経験があるものとしてはSPIがあるのではないでしょうか。
しかしそれ以外で経験することはあまりなく、高校入試や大学入試をはじめとし、大半はペーパーテストだったためなかなか慣れず、操作に慣れるまで時間がかかるかと思われます。
操作に慣れずにあたふたしていたら時間切れ・・・なんてパターンも十分考えられますよね。
そのため、まずはCBT方式に慣れることを意識しましょう。
以下のページはITパスポートの対策ソフトウェアですが、形式はほとんど同じです。
慣れるためにも一度インストールして触ってみてはいかがでしょうか。
申し込み手続きが煩雑
試験の申込に関しても意外と煩雑で、受験場所を選んで空いている日程を選んで、しかもクレジットカードの場合は午前試験の申し込みが終わってから午後試験を申し込まないといけない・・・と言った制約が多く、ペーパーテストの時よりも申し込み自体がはるかにめんどくさくなっています。
午前免除試験を利用する場合も最初に間違えて午前試験を申し込んでしまうと免除が適用されなくなるので、申し込みの際は徹底的に注意しましょう。
持ち込めるものが変わる
ペーパーテストの場合は筆記用具や時計の持ち込みが可能でした。
ただCBTになったことで持ち込めるものも変わり、これらの物は持ち込み不可能となりました。
持ち物に関しては以下の記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
期間内での再受験は不可能
CBTにより受験日や受験日程は柔軟に選べますが、その期間中で受験できるのは午前・午後それぞれ1回になります。
また、上期に午後試験に合格して午前試験に落ちてしまったという場合、下期に再度午後試験から受けなおしと言う点も注意しましょう。
基本情報のCBT化についてのまとめ
今回は基本情報技術者試験がCBT化することによって得られる恩恵や、気を付けるべきポイントをまとめました。
恩恵もありますが、それ以上に注意する点が多く知らないまま受験してしまうと免除が受けられなかったり不正行為になってしまったりする可能性もあります。
申し込みの段階で注意事項をよく読んでから申し込むようにしましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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