[日商簿記3級]返品時の仕訳[無料講座・例題付き!]

2019年3月21日

日商簿記3級 返品時の仕訳

今回は日商簿記3級返品について学習します。

モナ
モナ
アザラシ市場で購入した魚がサンマって書いてあったのに鮭だったから返品するニャ!
キュー
キュー
oh,それはすまんかったなぁ
ラク
ラク
(普通見ればわかるだろ・・・)

返品とは

取引が終わり無事にお互い満足して・・・なら良いのですが、物を扱う以上そうすんなり終わる事ばかりでもありません。

届いた品物が不良品だった場合や、店側の手違いで数が不足していた等の理由からお客さんが満足せず、品物が返品されることもあります。

返品は主に店側の過失によりお客さんから物を戻されたときに行う処理です。

仕入れた商品を返品したとき

実際に返品の際の仕訳の流れを見てみましょう。

モナはアザラシ市場より掛けで仕入れた商品2,000円のうち、1,000円を品違いのため、返品した。

仕入戻しについて

注文したはずの商品とは異なる商品が届いた場合、商品を返品します。このようにいったん仕入れた商品を仕入先に返品することを仕入戻しと言います。

仕入戻しをした際は、返品した分の商品の仕入を取り消すため、仕入れ時とは逆の仕訳をします。

まずは仕入れたときの仕訳を思い出します。

チョロ
チョロ
たしかこんな感じでチュ
借方 金額 貸方 金額
仕入 2,000 買掛金 2,000

そのうちの1,000円分を取り消すため、逆の仕訳を行います。

借方 金額 貸方 金額
買掛金 1,000 仕入 1,000

売り上げた商品が返品されたとき

今度はアザラシ市場の立場から見た処理になります。

アザラシ市場は売り上げた商品2,000円のうち、1,000円を品違いとして返品された。

売上戻りについて

商品を返品される側のアザラシ市場から見ると、いったん売り上げた商品が戻ってくることになります。

このようにいったん売り上げた商品が返されることを売上戻りと言います。

売上戻りがあったときには、返品分の売り上げを取り消すため、売り上げ時とは逆の仕訳をします。

ぷりん
ぷりん
売上の処理はこうでちゅよね?
借方 金額 貸方 金額
売掛金 2,000 売上 2,000

そのうちの1,000円分を取り消すため、逆の仕訳を行います。

借方 金額 貸方 金額
売上 1,000 売掛金 1,000
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返品・例題

例題を解いて慣れて行きましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[買掛金][売掛金][仕入][売上]

問1

先に掛けで仕入れた商品500円のうち、品違いのため100円を返品した。

借方 金額 貸方 金額

問2

先に掛けで売り上げた商品500円のうち、品違いのため100円が返品された。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

返品・まとめ

今回は商品の返品に関して返品する側とされる側それぞれの仕訳の処理を学習しました。

モナ
モナ
逆仕訳をする際は元々の仕訳をちゃんと理解することが大切ニャ!

次回は仕入れや売り上げ時にかかる諸掛り費用についてみていきます。


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